ココロの記録。

2005年06月21日(火) 「 会いたかったの。」

「会いたかったの。」 その一言が 言えなかった。

あたしが意地を張るのがいけないの。

仕事が終わってから まっすぐ家に帰らないで

わざわざ上ったのは なおきに会いたかったから。

『 わざわざ上って、疲れるでしょ。

まっすぐウチに帰れば、すぐに休めるのに・・・。』

なおきは あたしにそう言ったけれど




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言葉にするのが恥かしくて 目で伝えようとした。

なおきは『 ねぇ、言ってごらん。』ってそう言ったけれど

それでも あたしは意地を張って

結局 言葉にすることができなかった。

そして なおきは 優しいなおきじゃなくなってしまった。

駅について 電車を降りてからも

スタスタと前を歩いて行ってしまう。

階段も 駐輪場への道も

一度も後ろを振り返ることなく・・・。

「 おつかれさま。またね。」 そう言うのが精一杯だった。

『 おぅ。』 なおきは 何事もなかったかのように

自転車に乗って行ってしまう・・・。





しばらく 動けなかった。

駐輪場の出口で あたしは ひとり 立ち尽くした。

「 会いたかったの。」たったこれだけの言葉が言えなくて

なおきを 怒らせて。。。

なおきに会いたかった。 ほんとにそれだけなのよ。

なおきに会いたいから 仕事が終わって 疲れてたって

上る気になれるの。

それなのに なおきを怒らせたら意味ないよね。

「 会いたかったの。」

伝えなきゃ。

言葉にしなきゃいけないときだってある。

すぐにケータイに電話をして

いまどこにいるかを聞いて その場で待っていてもらう。

一生懸命 走った。

やっとなおきをみつけたけれど なおきは

すごく疲れた 迷惑そうな顔をしていた。

ゴメンね・・・。

あたし なおきを困らせたいわけじゃないの。

ただ、言わなきゃ って。




「 待っててもらってゴメンね。

・・・・・・会いたかったの。 それだけ。」




なおきは 何も言わなかった。

「 じゃあ、おつかれさま。バイバイ。」

本当は 離したくなかった。

だけど なおきは 行ってしまった・・・。

おもわず あたしは その場にしゃがみこんでしまう。

こんな ドラマみたいなことって ほんとにあるのね。

帰り道 涙が止まらなくて。。。

すれ違う人はが あたしをみて ハッとしているのがわかった。

泣いていても それがわかるなんて あたし冷静ね。

踏み切りの真中で 立ち止まってしまいたくなる。

横断歩道を渡っている途中で 立ち止まってしまいたくなる。

発作的に死にたくなったのは 初めてだ。

死なないけど。

死ねないけど。

死にたい だなんて ウソだけど。

あたしは 幸せだから 死ぬ なんて言っちゃダメだ。

バチがあたる。





早く なおきに会いたい。

今度は 素直になれるかな。

なおきからの連絡が 待ち遠しいような。

コワイような。

あたしから連絡するべきなのかな・・・。


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