面白いと面白くないの境界線

「ロードオブザリング二つの塔」の公開前に、近所の映画館で1作めを再公開していたので、再度大画面で見るチャンスとばかり観に行った。やっぱり面白い。2作めはもっと面白いのかー、と期待しつつ、先日のスマステーションで中山ゴン妻が「1作目イマイチ」みたいな事を言っているのを聞いて、「この人、小さい時に冒険小説とか読んだりしていないんだろうなぁー。」と思ってしまった。ああいう冒険ものにわくわくしない人って?って考えた末の私の結論なんだけれど、経験にはタイミングが重要らしく、同じ体験をするのでも、その時期によって効果的だったり全然響かなかったりするんだそうな。冒険ものの小説は幼少時代にはどきどきするけど、大人になってから初めて読んでも想像力に限界がきているからどきどき感はそんなでもない。でも、幼少時代に培ってきた人は大人になってもそのどきどきわくわくを継続出来るのではないかな。

私は小学生の頃は本が大好きで初めに居た小学校(3年生で転校)の図書館では毎日新しい本を借りていて、自分の興味のある本は読み切ってしまった。中学生になってあんまり本を読まなくなった時に誰だかに「小さい頃に活字を読んでない人は大人になってからも読めない」と言われ、大人になって本嫌いになるのが恐くて急に無理矢理読んでいたっけ。でも、今ではそれが良かったのだと思うなー。冒険小説は「指輪物語」は何故か読んでおらず、「ナルニア国物語」をずっと読んでいたっけ。

さて、最近有名な小説の賞を私と同年代の女の人が受賞したのだが、実は友達の同級生だったらしく、何年か前から「賞をとりそうなんだよ。」と言われ、候補の小説も借りていたが実は読んでいなかった。(スマンS嬢)で、受賞後に新聞にエッセイが載っていたのを読み、今日本を購入してやっと受賞作を読んだ。そこで審査員でもある都知事が「私は何の共感も感じない。」と評していたのを読み、面白いと面白くないの境界線を再度感じた。都知事はこの話の登場人物には自分を置き換えられないのだろうなー、という事。70才だというのに若いもんな、なぁんて。実は私はとても面白かったのだ、共感だらけだ。冒頭の独白部分から思った事あるー、と共感した。多分おっさん役が都知事でも、置き換えられる位に。(笑)

あッ、そういや私は歴史物と伝記を読まないー!(エジソン、ケリー夫人レベルだ)ダメだ−、ダメなんだ−。これに気が付いたのが高校時代。もう修正できないのだー、きっと。
2003年02月14日(金)

いちばんたいせつなひと / ICHI

My追加