黄泉がえり

黄泉がえりの試写に行ってきました。
ある地方でかなり昔に行方不明になった人からつい先日に亡くなった人までが黄泉がえって家族や恋人のところにあらわれる、という話しなのだけど、ちょっと想像と違ったのは、死者が黄泉がえって回りが大騒ぎする、といったものでは無かったということ。話は淡々としていて、いい感じです。
ちょっとネタバレしちゃうけど、見る前に同行者の助六と「死んじゃった父親とかが黄泉がえってきちゃっても困るよねー。3週間の期間限定ならまだしもー。」とか「自分が黄泉がえったら、誰の所に行くつもりなんだろう。」とか話していたの。日本で「よみがえる」って言うとたいてい死んじゃった方の人が俗世に未練を残していて、恨んででたり、心配で見守ったり、なのだけど、この話は反対で、黄泉がえって欲しいと願った人の所に現われるわけ。つまり、自分が死んで黄泉がえってみたら、遠くで自分の事をじっと見ていたらしいストーカーの男の所に現われたりする可能性もあるわけで(←映画にはありません)「案外モテモテだから忙しいよなー。」といらん心配とちょっと恐ろしくなった二人なのだ。
そのあと、豚シャブ食べながら「死」について論議、更に別のバーでサービスのミルフィィーユをつまみにビールを飲みつつ討論。人って死に対して第三者が不審に思うと事故なのか自然死なのか調べられちゃうし、その時に部屋から変なもの(俺の部屋には大量にある)がでてきた日にゃ、下らない噂をたてられ、それまでの真っ当な人生自体を否定される可能性もあるので注意アンド身辺整理は大切だよなー、とか話していたら終電を逃したダメ人間。
2003年01月09日(木)

いちばんたいせつなひと / ICHI

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