超雑務係まんの日記
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2007年12月21日(金) 原風景

とっとと文章を書いて世に出ようと考えていた
進めば進むほど
それほど難しい世界だとは思わなかった

目指していたのは作家ではなく
文芸評論

近代合理主義に懐疑的な主張を
レトリックに展開していけば
ただそれでいいと感じていた

しかし、評論家は作家を超越できないとの
宿命を持つことに気づく

勝ち負けではないのだろうが
言い換えるとコンプレックスが
確実に存在する

自分はある時から評論の世界ではなく
異なった分野で勝負できないかと
ひたすらに考えた

たくさんの人と接し
様々な人を裏切り
人間関係の微妙なバランス
その重要性に実感しながら
しばしば状況に対し、リセットを繰り返してきた

20代前半
ひたすらに考え抜いた

結論なんて出やしない
出たところで浅はかで脆い見解


携帯電話のなかった時代
一緒に住んでる人以外
居所を誰にも知らせてなかった
あの頃




柔らかった当時に
戻りたい


考え切れなかった
ぼんやりとしたあの風景を
再び見たい

教え子が
活き活きとしていたあの時期に
飛んで行きたい

何よりも君が死んでしまう前の
あの時代に
今すぐにでも
帰りたい


時間を超えてしまったら
いつでも逢えるって
君は言っていたよね

超え方を探し続けて
どれだけの時間が経ってしまったのか

安住の地は、それほど楽しくはない
むしろ息苦しくて
血が出てきそうなんだ


泣きたいほど
瞬間に昔へワープしたい

ダメですか
未来が美しくて
過去が堕落なのですか


うさんくさい
どっちもどっちなんだ

たぶん




ね。


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