言葉のサラダ
黄と藍



 無題

彼女はずっと伏せったまま口を聞いてくれない。
時々聞こえてくる嗚咽と波際のような雨音。
こういうことはよくあるのだけど大抵途中から何もしなくなる。
「もう朝になるよ」
静かなところに急にされた発音は耳に残り、
しばらくしてから意味を理解した。
それをどちらが口にしたのか、不定。



そもそも夢と現実なんて差がないんだ。
どちらにも友人はいるし、家庭もある。
どちらの記憶も同じフォルダに入っているんだ。
どちらも同じくらい曖昧な記憶。
引き出すときは混乱するね、ちょっとは。
食事をすれば味覚もあるし満腹感もある。
怪我をすれば痛覚もあるし疲労もする。
そうだね、強いて言えば前者は無限で後者は有限ってところかな。



画面をスクロールして読む小説より
やっぱり手に持って好きなときに読む小説の方がまだいいね。
ラジオも廃れると思ってたけど案外その気配もないし。
まだまだだね。



2005年05月22日(日)
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