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■ 虫眼鏡
おかしな色の猫が 路地の裏で蹲る。 寝てるのか、 果てや死んだのか、 突付く枝も見当たらない。
おかしな色の猫は コタツを思い出していて、 聞こえない音に泣いて、 もしくは鳴いているのか、 自分のこともわからない。
こいつ方耳が無いぞ。 腐り落ちているのかもしれない。 随分不自由しているのだろうな。 誰も見つけない路地裏で、 ひっそりと生きていくのか。
寒い夕方の、 暖かい路地裏。 何も考えないで、 どこにも行こうとも思わないで、 ただ、ここに居ようと思う。
誰も居ない明け方の、 路地裏のダンボール、 汚れた毛布、 カラスの突付く生ゴミ、 ただの硬い肉片。
2003年10月22日(水)
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