スタンドから眺める木漏れ日
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2004年08月18日(水) さよなら、らもさん。

2004年7月26日、作家の中島らもさんが亡くなりました。

あれから、ほぼ1ヶ月が経とうとしています。



高校のとき、図書委員に選ばれてしまったことがあります。

ある日、「読書のすすめ」ということで

模造紙いっぱいに本の紹介文を書くことになりました。

そのとき、私が紹介した本がらもさんの

「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」でした。


たしか、私自身も読書好きの友人から薦められて読んだ記憶があったからです。

他人に見られる文章を書くのは非常に苦手な私ですが、

(ちなみに今も変わってません。読んでくださっている奇特な方、ごめんなさい)

不思議なことにその紹介文はすんなり書けました。

たしか、いろいろなタイプの方におすすめです…という内容だったと思いますが、

高校生ながら、「将来、酒におぼれて暮らしてみたい人」と書いたことだけは

今でもはっきり覚えています。

それ以来、中島らもさんは常に気になる存在の人でした。

テレビ出演していたり、新刊がでたりすると必ず

「あ、らもさんだ」と目がとまりました。

亡くなったことをニュースで知ったときは、

しばらく言葉がでないほどショックでした。

でも、酔っ払って階段から落ちて…とは

いかにもらもさんらしくて妙に納得してしまうのです。

ちなみに、さっきAmazon.co.jpでらもさんの本を検索してみました。

あまりの数の多さにビックリしました。

まだまだ出会っていない作品があるので、これから本屋に行ってこようと思います。

でも。

ちょっとだけ、じいさんになったらもさんも見てみたかったです。

間寛平さんの演じるように、よろよろ歩きながら

杖をブンブン振り回して舞台に上がり、

震える手でギターをジャカジャカ鳴らしてライブは大盛況!

…な〜んて、やってほしかったなぁ。

らもさん、いつまでも心に残る本をありがとう。

作家としてだけでなく、いろんな顔をのこしてくれてありがとう。

お礼の言葉が遅くなってしまってごめんなさい。

ゆっくり休んでください。


Shiratama Akkey |MAILHomePage

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