スタンドから眺める木漏れ日
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最近、人からほめられる経験があまりないので
唐突ですが、過去にほめられた話をさせてください。
1番最初に褒められたのは、小学生のとき。
「虫歯がないから歯医者に行ったことがない。一度行ってみたいな」
という内容の作文で表彰されました。
そのときの特典は、賞状と昼の放送での作文発表。
いつもよりも早く給食を食べることができたことと、
ガッチガチに緊張して自分の作文を読んだのを覚えています。
高校生のときは、幸か不幸か連続で賞状をいただきました。
校内の読書感想文コンクールでは、前年と同じライカでグッドバイという本で書いたのに
なぜか後年の感想文が優秀賞になってビックリしました。
その後、県のコンクールに出品するということで書き直しましたが結果は×。
書き直す前、ある国語の先生が言われた
「あなたの文章は、デッサン力のない抽象画みたいね」
という言葉は、今も心に残る名言です。
もともと、裏表紙のあらすじぐらいしか読んでなくて、
随所に「それ」だの「あれ」だのとボカシを入れたので無理もない話です。
その直後、県の文芸コンクールで賞をいただきました。
これが、最も意外で最も困りました。
どんな作品を送ったかさえ、正確には覚えていなかったのだから。
後から発表された文集を見て、ようやくわかりました。
落書き用ノートの余白にほぼ殴り書きで書かれた、6行の短編詩。
作品よりも受賞コメントの方が、頭をひねる時間も文章そのものも長くなってしまいました。
表彰式には、通常であれば、受賞者である私一人で表彰式に行くはずなのですが
当時は市外へ出るのは「未知の領域に足を踏み入れる」ことに等しく、
文芸部の顧問の先生に無理を言って付き添っていただきました。
自分が褒められるには、まず人を褒めることから始めないと。
とりあえず、「usaさん、パスタ茹でてくれてえらいわ〜♪」
って褒めてみようかな?
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