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ココマデキタヨ日記
ユウマ
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2003年01月01日(水)
この場所から

君と会えてよかったと思える恋でも
僕たち以外の何かの力を待って
この場所にとどまることはできない
僕の願いを果たすために
駆け出す一足一足が
例え僕たちを遠ざけることになっても
それは仕方のないのだから

夕日の中で困った顔をする君を見て
心から好きだと思う
君が僕のものでないことが悔やまれるほど
確かに思う
君は僕に愛されたという事実を
金ピカのバッジにして胸にはって
歩いていくんだよ

もしかしてずっと一緒にいられたら
それがいちばんいいから
もう何も考えないようにしようよ
もう何も迷わないようにしようよ

この場所から

_____________________
銀色夏生「わかりやすい恋」より抜粋

出会いっていうのは理屈じゃないんだと思う。
理屈があって、親がいて、友達がいて、恋人がいる。
そういうわけではないと思う。
血がつながってなくても、親子関係はありだし、
嫌いな奴なのに友達やってたり、
きっかけは平凡でも恋人同士になったりする。
出会いっていうのは理屈じゃないんだと思う。
銀色夏生がこの詩で
「もう何も考えないようにしようよ」
と書いている。
それは出会いと言うのは理屈じゃないから
考えるべきものではないし、
迷うべきものでもない。
とどまることのできない時間の中だから
“この場所から”も動いていくに違いない。
そしてそれは考えてもしょうがないもんで、
“僕たち以外の何かの力”でつき動かされて行く。
出会いは理屈じゃないところに面白さやドラマがあるんだと思う。

銀色夏生の詩はまともに読んでいると、
結構言葉がストレートで照れるほどクサイ。
だけど、かなり懐が深い詩が多いのでおもしろく、
中学時代に読み漁った。

なぜ新年早々からこんなことを書いたかというと、
オレにとって今年は転機の年であり、
新しい出会いの連続になる予感がするからだ。
理屈なき出会いに戸惑い躊躇することなく、
“この場所から”一歩一歩進んで行かなければならないのだ。
そう思った。

遅れながら挨拶。
新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
後輩の実家のお寺で、
除夜の鐘を聞きつつ酒に酔い、
いい形で新年を迎えることができました。
今年も心から皆さんにとって幸せでありますように。