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泣いた分だけ 2004年04月07日(水)

今日、私と一緒に来ていた母が北海道に帰りました。
うう。正直、今日帰ってきて誰もいない家を見て、はじめて寂しく思った。
母の靴が無かったり、物が無くなってて。
多分今頃飛行機ん中だと思うけど、すごく寂しかった。
ようやく、もう一緒に暮らすことは無いんだって実感した。
多分私はもう北海道には戻らない。
短期的に帰ったりはするけど、就職もこっちでしちゃうだろうし、北海道で暮らすということはもう無いと思う。
母とも父とも、いつでも会えるけど、もう一緒にはいられない。
私にはまだ先があって、進まなきゃいけない道があって。やりたいことをしにわざわざ東京に出てきたんだし。
いつか親離れしなきゃいけないって分かってるし、今はもう離れて暮らしてるんだけど、でも離れるのってすごく寂しい。
一緒に居たらうざったいなあって思うこともいっぱいあった。
でもやっぱり親は親で、大事な人で。
できればずっと一緒にお嫁にも行かないでどこにも行かないで、一緒にいたいって思った。
離れて暮らして、ましてや先に逝かれちゃう。
なんでもっと一緒の時間を大事にできなかったんだろうってすごく後悔してる。
今日、こっちに来てからはじめて泣いた。
寂しくて。
嗚咽が止まんなくて、思えば思うほど涙が出た。
雑踏に慣れてきて、自分が少しずつ変わっていっていて。
でもそういう変化とか、毎日あったこととか、些細なこととかぼそっと言ってみたりすることももう出来ないと思うとすごく悲しくなった。
でも、私の選んだ道。
一通り泣いてから思った。泣いた分だけ、絶対に頑張ろうって。
なんでこんな風な思いをして私は東京に来たのか。
それを忘れないで、絶対に頑張ろうと思った。
支援してくれて、送り出してくれた父と母に、頑張りで報いたい。
それでちゃんと立派な大人になって、喜ばせてあげたい。
悲しいけど、でもそういう風に思えて良かったなって思う。
頑張りたいっていう思いが強くなった。だから良かった。

泣いた分だけ、頑張ってやる。






time and again. 雨月まほら

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