| 2005年03月21日(月) |
書評『アキハバラ@DEEP』など |
『アキハバラ@DEEP』石田衣良さんの作品。
少し前まで忙しくて、 読みたくて仕方ないけれど、そっと寝かせてあった一冊。 図らずも多少暇になってしまったので、いそいそと読みました。 おもしろかったです。
少し前、 『反自殺クラブ』 と、これまた石田氏の 池袋ウエストゲートパーク(IWGP)シリーズの新刊を読んでいたのですが、 それより、良かったです。 IWGPは、ちょっと作者の自己愛が満たされすぎているような。 (好きですよ!IWGP!)
というわけで、『アキハバラ@DEEP』。 私は、基本的にはハリーポッターと一緒の、ファンタジーであると思います。 石田氏の、『ブルータワー』もそうでしたが、これらの作品は、 “平凡以下の人間”が、世界を変えるということが軸で。 ハリーポッターと違うのは、苦しまなくっちゃ、結果は得られないということ。 でも、天からの授かりもののように、良い性質や、才能といったものを与えられている人たちの話。 もしかしたら、“どんなに平凡だと思っている人にも、素晴らしいものがある”っていうメッセージなのかもしれないけれど、ほんっとうに、 どうしようもなくだめな人間や、最後まで救われない悩みの中にいる人間は、出てこない。
もちろん、この作品において今あげた点は問題になりません。 石田氏のほかの作品、たとえば『うつくしいこども』などでは、 石田氏の全く違ったタイプの傑作を読むことができて、 そちらも、とても好き。
『アキハバラ…』にもどって、何が言いたいのかというと、 読んだ後に、現実にもどって、 明るく、前向きな気持ちになれる、良い本だっていうこと。
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