『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2010年11月03日(水) 砂漠化と遠出の理由。


しらない街で
はじめてのとこで
音楽をきいてます
なぜか白いベッドで
ちいさな機械からふるえる音楽

子守唄、よいこはねんね?
声が織る檻
にくたいを、もったものは、つよいね
みっともなくしがみつく

夜が更けて人がきえて
貨物列車がたくさん、あらわれて軋りさけび走っていって
また、あたし懲りずに
ぎんがてつどうのこと、おもった。
きっと、誰も飽きれられるんだろうとおもいながら
浮かぶのは、とまらなかった。

だけども「いつも」とちがうのは、その列車がからっぽみたいなことで
あ、うつろ、と
砂をぶちまけた物語をたべるみたいに、ぼんやりと立つ
誰がそこにいるのか気配でもわからない
活きていたはずなのに

これが、好きだった記憶はあります
たいせつだったはずの
けどページをめくっても字がたくさんたくさんあるくらいで
目前に、展開してゆかない、おかしいおかしい、それでくるしい
あたしの味方のはずだからといじましく荷物に入れてきたけど
けどもヒトゴトか、
近づけないまんま、
おはなしが、次から次こぼれていって、ついていけないアタマだった。

グウィンの『闇の左手』と
小林めぐみの『まさかな』。
なつかしいとおもいながら中身のないものがとおりすぎていくよ
留めるちからとか
たのしむこととか
どこに、しまって忘れたか。

……暴走がはじまる前に、捕まえなくちゃならない
わけのわからないことを次々ひらひら撒き散らしてじぶんもまみれて
どこかの誰か知らない人に、その波が飛沫をかける前に
いつか、みたいに…
うまく思い出せないながらにたぶんバカばかりやった、いつか

とりあえずあしたはおにいちゃんにおめでとうを言う日。
わらって、ちゃんと、言えるかな。
しあわせになってと
祈れるかな。
ひきつらないで、きちんと、わらって

そのためにここまで、身体ひきずって来たんじゃん。
バリケード積んでくるくる混乱ダンス、ねじふせ不安、衝動、後悔に弱音、
まだだよ、きみたちは誰も出てきたら、いけない静かにして顔ださないで、。
そうしてあたしをここにいさせて。

記憶を刻んでおきたい。
わすれたくない。
容量がいっぱいです入らないから底から次々おとしてく素通しのキノウ、
飽きても、飽きても、厭になっても、
まだ、もとには、もどれないらしい。

だけどおめでとうくらい記憶に。

言えよ
刻めよ


霜月、祭日、未明。


 < キノウ  もくじ  あさって >


真火 [MAIL]

My追加