『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2002年11月06日(水) アントシアニン、赤色色素

おやつは紫芋チップスで
久しぶりに休日、目を覚ましたらお昼過ぎ。
あんまり視界が遠いので少し困り果てています。

離人感。

せかいはとても、とおいところにあって
手をのばして触れる自分の指の触感とか
口から出てくる言葉とか、そんなものがすべて
じぶんであるとわからない。
強く、強く、
現実感がうせている。

なにもする気が起きなくて
楽しいことが判らなくて
それでも、昨日までは楽しみにしていたはずの予定がぜんぶ
ただ億劫なものに変わっていたりして
途方にくれている。

そうしてそれは「欝」だねと、何人かに保証されたり。

夕暮れ過ぎ。
紫芋のアイスまであったので
出してみる。

紫芋、
アントシアニンが豊富で疲れ目にいいんだって。
離人感と疲れ目はそもそも全然ちがうけど
でも、あんまりに視界が狂っているので思わずちいさな期待をしてしまう。
紫芋のアイス、ね。

鎌倉のね
八幡宮へ行く表通りに売っていた紫芋のアイス、
いつのまにか有名になっていた。テレビで放送されたんだそうで、もう
並ばないと手に入らないお芋のソフトクリーム。
とうとう近所のコンビニで買えるようになっていました。
と、食べられるものを求めてふらり立ち寄った際に、知る。
それを買ったのは数日前になるんだけれど
かじったのはこれがはじめてだった。

「……おいもだ」

あたりまえのことをつぶやいてしまう。
おんなじことを、はじめて、
鎌倉でみんなでこれを食べたときに呟いたことを思い出して
ふふふと、すこしだけ、笑んだ。

早春あるいは冬最中の、2月の中旬
寒くてぴんと張った空気のおもてを眺めながら
みんなで紫色のアイスをかじっていた。

あれは何年前のきのうのことだろう。


そろそろ誕生日が来ます。
24年生きて、それからもう一年
わたしは生きました。


誕生日なんて祝ってもらうことないと思います。
こんな年だし、というのもあって、もうひとつ
わたしが取り付かれている考えのせいで。
「………どうせいつかは死ぬんだし。」
そんな、めちゃくちゃな、今を色褪せさせる圧倒的な考えのせいで。
(それだから鬱だと言われるのだろう)

でも誕生日は
誰かのためにすることなんだって。
自分のためではなくて
ここまで無事に生きてきました、どうもありがとう、って
そう周りの人に感謝する日なんだって。

自分のために祝ってもらうものじゃなくて
ひとに感謝をする日だって

そう、教えてくれたひとがいた。

それだから
見え隠れするさまざまな思惑はともかくとして
たとえば母が、わたしの誕生日を祝いたいと言うのなら
ありがとうとそれで受け取るのが
今はそれがいいではないかと、思います。


なにもできないのなら
せめて。




まなほ


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