なんとなく続いている日記

誰かに読ませるつもりで書くものではないが
誰かに読まれた時のことも考えて書くもの。
それが日記。

では、Web日記とは一体・・・

2006年06月03日(土) 彼だって蛍くらい見たことありますから

まだ蛍を見たことがなかった俺らは昔、2年続けて蛍を探しに行った。
友人Gくんと二人で。夜な夜な。
探しに行ったのは蛍が見られる(育てている)という公園だ。
その名も『蛍見公園』。

ここにいなきゃどこにいる?!って感じで。

しかし・・・
1年目はいなかった。影も形もなかった。
時期が遅かったらしい。

そして2年目・・・
公園内の池に向かう途中の砂利道に、何か光る物体が落ちていた・・・

蛍だ!これ蛍だよ!!!

もうすぐ死んじゃうんであろう蛍が道端に「落ちて」いたのだった。

それでも興奮の二人。
弱々しかったけど。
文字通り「虫の息」の蛍だったけど。
初めて見た蛍だった。

しかし、池には蛍はいなかった。
またも蛍を見ることはできなかったのだ・・・

いや、見た。
一匹だけ。
道に「落ちてた」蛍を。

帰り道はもう、その蛍も光を放っていなかった・・・


・・・あれから数年・・・


俺は今、毎年カノジョさんと蛍を観に行くのが恒例だ。
何度観ても良い。
幻想的だ。
俺は大好き。
毎年感動する。
絶対にGくんもああいうのは好きだ。
機会があれば、ぜひ見て来るべきだと思う。

俺は言った。
Gくんに言った。


「だって、まだ 『あの』 一匹しか見てないんでしょ?」

爆笑。


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