動物園の話。 俺は動物園が大好きだ。 しかし・・・
野生の草食動物は、100メートル先の肉食獣の気配をも察知し、警戒し、あるいは逃げて生きている。
肉食の動物だって同じだ。自分のテリトリーを侵略しようとする異種、あるいは同種の動物のことを常に警戒し、入ってくれば時に戦って勝ち取り生きているわけだ。
しかし動物園ではほんの数メートルのところを人間が歩く。これ、動物にとっては気がおかしくなりそうになるほどのストレスだとも言われている。
わかるような気もする・・・ 少なくとも、野生動物の本能みたいなものは消し去らなければ生きていけないだろう。
そして動物園のもう一つのストレス。 それは、「狭い空間に生きること」である。 これはもう、野生の状態とは比べるまでもない話で。
日本人の住居をアメリカ人は「ウサギ小屋」と例えるというが、動物園の動物の居住スペースは、種類によってはそれ以下であることも決して珍しくは無い。
これらのことを「可哀想・・・」と思うのは、動物愛護団体の人ばかりではなく一般の人でも多数いるのではないかと思う。普通の人なら一度や二度は思うだろう。俺もまたその一人だった。
動物園なんていうものは、人間のエゴだと。 身勝手な人間の楽しみのために一部の動物を苦しめているのだと。
そんなことを言いながら、俺は笑顔で動物園に行くのだが。 ←説得力無し
ところが! ところがところがところが!!
先日行った多摩動物公園での話。 トラの生態について書いてあるパネルを読んで知った。
動物園にいる動物たちは、野生のものより寿命が長いんだそうな。 例えばトラの場合、野生では15年も生きたら長寿らしいけど、動物園内のトラは普通に20年以上生きるんだそうな。
そっか・・・ そうなんだ・・・
良かった ^^。
それを聞いてなんだかホっとしちゃったよ。
もちろん、長生きだけが幸せとは言えないだろうけど 少なくとも、動物園は野生よりストレスが少ないってことなんだよね。
安心しちゃった・・・
これで俺も、これからは心置きなく動物園を楽しめるぞおおおおお!!!
と、これが本当のエゴだったりする・・・
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