エロとピンクとアミタイツ。
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2002年04月07日(日) 甘えんな。

アメリカ人て元気だよね。

ここ1ヶ月半ほど自分を削り倒す作業と経験をして、
21の小娘は戦う事を学びました。
ああ、もう小娘って年でもないか。

この前、目のでかい東大生に
「ハタチの誕生日に、ここで時間止めてフケないって決めたんです。」
って言ったら
「えー、そこで負けじゃん。”老けない”って言ってる時点で、
 自分が老ける事肯定してんじゃん。」
だってよ。
一理ある。

そういう自覚とか無自覚とかっていうことを考えてたら
ヒッチハイクで初めて乗せてもらった山本さんのことを思い出した。
女、ハタチ。生まれて初めてのヒッチ。
金髪の女がひとりでつったってても止まってくれるはずもなく、
みてくれはヒッチハイカーなのかスケッチブックもったヤンキーなのか区別に苦しむところ。
ふてくされて家から持ってきた食パンばりばり食ってたらとなりで頑張ってたお兄ちゃん二人組が
「ひとりらなのせてくれるって」とつかまえてくれたのがその山本さん夫妻でした。

それがただの老夫婦かと思ったら大間違い。
旦那さんのほうがイタリア関係の学者さんとかで、しゃべる、しゃべる。
今年は日本イタリア年だとか、オペラはこれをみなさいとか
なんでも3ヶ月で学べるんですよ、そのかわり3ヶ月やって駄目だったら諦めなさいとか
とにかくいろんな話をたくさん聞かせてくれた。
そのなかで努力の構造論、みたいなものがあってそれを思い出したのでした。

 「努力という言葉は麻薬である。
 何か美しい響きではあるが、それに騙されちゃいけない。 
 才能がある人はただそれを楽しんでいるだけなのに、気付けばひとより秀でている。
 だから”オレ、努力してる!”とか”がんばってここまできた!”って
 一瞬でも思ってしまったらあきらめなさい。
 あんたにはむいてないってことだから。」

すごいひとですよ、この人は。高速の入り口でひろった金髪女にここまで言うか?
人生初ヒッチでのせてもらった人がこれ。
人生日々出会いですな。

だからこのまえの芝居の本番を終えたとき、私を評して
「この人は努力の人だから。」って言われた時にすげえびびった。
あたしってそうなのお?!みたいな。
けど自分じゃあ「今日も努力してるう」とは思ってなかったから、
まだこっちの世界には向いてるってことかしら。

そう言う事にします。

出会いの話に戻るけど、今日1日だけのバイトがあって亀戸に行ったんだけど
みちばたでつかれた兄ちゃんがバイク洗っててさ。
顔が田代まさしに似てたんだけど、まあそれはつっこむところじゃなくて
こいつと間違っても一生かかわらねえんだろうなあ、とか思ったら
今すれ違った事がすごい事件に思えてしまいました。
そういう事ない?
まあどうでもいいんだけどね。
どうせすぐ忘れるし。

それじゃあ、また。



小日向マリー |MAIL

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