2年間の集大成、卒業制作が終わった。 終わった日から、 あたしはカメラも持たず遊び呆けていたのに 彼はカメラを離さずずっと何かを撮っていた。 あたしはいつだって彼の邪魔になりたくなくて 撮るのに夢中になってる時には声をかけないようにしていた。 だから、卒制が無事に終わった隙に 彼に告白しようと思っていた。 でも、それは間違いだった。 彼の中で写真を撮るという行為は 呼吸をすることと同じくらい当たり前のもので。 隙も何もあったもんじゃない。 だったらもう、 いつ告白したって一緒だから、 今日、言ってみようかと思います。
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