眠れない。 夜毎、胸がいっぱいになって眠れない。 今日も眠れぬまま朝を迎え、 そのまま仕事に行く。 体力的にはとても厳しいけれど 夢に惑わされた精神状態で仕事をするよりはよほど健康的だ。 それはまるでパンドラの箱。 あたしは恋の病に陥り 彼と仲良くしているすべての人に羨望し どうやったら彼の心を盗めるか思考を巡らせ どうにもならない状況に対して怒り 小さな嘘をいくつも重ね いろいろなことに疑いの目を向け 悪い方へ、悪い方へと堕ちていく。 それでも もしも きみが こころの奥底で ほんのすこしだけでもあたしを好きだとおもってくれるなら そのちいさなちいさな希望に懸けてみたくなる。
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