あたしは あたしが思っているよりもずっと 彼のことが好きだったみたいです。 彼女がいるかもしれない その一言にこんなにもショックを受けるなんて。 あくまでも仮定の話なのに。 避けられているのかもしれない と、最近感じていたことが事実であるならば その彼の態度を汲み取って 彼の迷惑にならないようにするのが あたしの進むべき道なんだろう。 なのになぜ ここから一歩も動けないんだろう。 まばたきをすることすら辛いなんて あたしはよっぽど可笑しくなってしまったのね。 『スキナヒトガデキタ』 あの日から 何一つ変われていない あたし。
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