雑食属性。

2007年01月07日(日) ぎゃもおくさまパラレル。(さんしろが愛くるしくて仕様がないんですわたし)


この先には、妖逆門の不壊×三志郎(現代パラレル。さんしろ幼妻設定)なんかが書いてあったりします。
わかんねーよと言う方には多大につまらないと思われるので回れ右でございます。
まぁなんでもいーやー、と思える方だけどうぞー。(エロではございませぬが趣味とか脳内妄想とか垂れ流し。阿呆全開)






ふわり、と白い布地が宙を舞う。小さな両肩にフリルで飾られた肩紐をかけてから、細い指がきゅと腰元でリボンを結ぶ。膝小僧の少し上辺りにある裾にも愛らしいフリルがついていて、着ている子どもが動くたびに可愛らしくふわりふわりと揺れた。

子どもの名前は多聞三志郎。同年代の子どもに比べると些か小さめ規格。ぴょんとハネた髪に、子どもならではのまろい頬と大きな瞳。その色はおいしそうなはちみつ色で出来ている。なかなかに愛らしい容貌に、加えて愛らしいフリル付きエプロンをしてはいるが、この子どもは間違いなく少年である。
小学5年生の彼は、他の同年代の子ども達とはちょっと違った一面を持っている。つまりそう、彼はとっても愛らしい、若奥様(性別とかそういう諸々の弊害は見えないことにして)だったのである。


奥様は小学生(男子)。〜週末の楽しみ方〜

授業を終えてまっすぐ帰宅。今日も今日とて愛しい旦那様のためにおいしい夕食作りに勤しむ小さな奥様。着けたエプロンは小さな彼の友人の一人である亜紀という少女の助言で買ったものだ。何でも、「男ってのは可愛いのに弱い」らしい。三志郎としては果たして本当に自分の大好きな彼がそれに当てはまるのか些か疑問に思うところもあったが、結局何を買うのがよいかわからなかったので、フリルを身に着ける男は多くないらしいことなど知らないまま言われた通りにしたのだ。着けた初めに短く驚いた顔をしただけで、その後は否定のない旦那様のことを考えれば、結果的にはまぁ問題なかったのだからよしとしている。
そんな経緯で手に入れた愛らしいフリルを揺らしながら冷蔵庫を探る。買い出しは昨日行ったばかりなので、中は割と充実している。今日はなんにしようかなぁと主婦の日々の悩みなんかを考えながら、アサリとエビを手にとる。それと同時に今日はパスタにしようと決めた。実家の旅館で日々戦力として鍛えられていた腕前は伊達ではない。これでも結構料理にも家事全般にも、自信があるのだ。パスタだけでは物足りないし、サラダにスープもつけよう。外は少し肌寒くなったから、とびきり温かいのを。

PM 6:50。
もうじき愛しい彼が帰ってくる。夕食の準備はばっちりだし、その他諸々の家事も済ませた。三志郎は今か今かとチャイムが鳴るのを待っている。玄関とリビングを繋ぐ廊下にあるドアを開け放して、イスに座ってじぃっと家の内と外とを隔てる扉を見つめる。しばらく黙って見続ければ、ピンポーンと聞きなれた音がした。
だだだだ、と賑やかに音をたててたいして距離もない廊下を走る。ゆっくりとドアが開くのと同じ頃にそこに辿り着いて、いつも通りに開いたドアの隙間に向かって飛び付いた。
飛んできた子どもを当然のように受け止めるのは、黒いスーツとネクタイに身を包んだ葬式帰りみたいな上背のある痩身の男。無造作に一つに束ねた長い銀髪を揺らして、抱き止めた子どもを認めるとほんの僅か紅い瞳を細めた。
「おかえり、フエ!」
「ただいま、兄ィちゃん」
万が一扉にぶつかったりしないように、三志郎が飛び付くよりも一歩先に家の中に入って受け止めているので、後ろ手に片手で扉を閉めながら不壊は応えた。両腕を使ってもう一度三志郎を抱き締めると、小さな顎に手を添えて口唇に啄むようなやさしいキスを一つ。幸せそうな笑顔に自分もつられて口許が緩んだ。

「うまい?」
「あァ。兄ィちゃんの作ったもんならなんだって美味いさ」
上目遣いに訊ねる三志郎にニヤリと笑んで告げると、思惑通りほんのりと頬を赤らめたので不壊は満足気に眼を細めた。
子どもはよく口が回って、大人はあまりその口を動かさない。子どもの口許が夕食を飲み込んでは次を放る僅かの間に、今日あった出来事を次々と伝えてゆく。大人はそれを聞きながら夕食を咀嚼しては相槌を打つ。たわいない会話を交わしては、些細なことで小さな笑みを作る。それが日常のあり方で、ひどく幸福な時間だ。

「はー、腹いっぱい!」
三志郎は満足そうに腹部をさすった。不壊も美味しい夕食に十分に満足をして、素直な子どもの様子を見て軽く口許を緩めた。
お世辞にも広いとは言えないキッチンに二人で立つと些か狭苦しいが、早々に片してその後の時間を楽しみたいのはどちらも同じなのでそんなことは気にしない。後片付けをぱっと済ませると、きちんと用意済みの風呂場へと足を向けた。

ぴったり二人同じタイミングで入った所で意味もないので、不壊はいつも三志郎を先に風呂場へと送り出す。適当に時間を見計らって、自らもワイシャツのボタンに手をかけた。
小さな先客は既に湯船に浸かって気持ちよさ気に揺蕩っている。待ち侘びた彼が来たことにその先客の顔がやわらかく笑んだ。
「髪、洗って」
上気した頬に満面の笑みを浮かべて、小さな恋人は可愛らしくおねだりをした。拒否する理由もつもりも全くないが、一応自分らしさをなくさない程度には、仕方ないなという顔をしてみせた。
やわやわと、子どもの薄い皮膚を傷付けないように泡立ててやる。指先が耳許に触れる度にぴくりと体を震わせて擽ったがる三志郎を見ると、つい自慢の意地の悪さやじわじわと這い上がる淫らな心持ちが勃ち上がりかけてきてしまう。対する恋人も同じ気持ちらしいことが、赤く染まった耳と偶に口から漏れる少し高い音色からわかって更に拍車をかけられるが、まぁ焦らずとも時間はあるさとなんとか思い留める。
(夜は長いンだぜ、兄ィちゃん)
風呂場の熱気のみで染まった訳ではない三志郎の赤い顔を背後から窺いながら、不壊は口許をニヤリと歪ませた。

今日は金曜、明日は二人揃っての休日。本当に、夜はまだまだ長い。



------------20070102
新年一発目。というか書き上げたの自体久々だけども。(本当はこれじゃなくてフエ三のエロが一番最初に書き出したぎゃもだったのだけどもごもご)
それがぎゃもになろうとは。これには私が一番驚いております。しかもこの内容。ギャグです。そうとしか言えません。素晴らしい程に自由に好き勝手に趣味に走っただけです。(高らかに宣言)
まだまだシリーズ化できる勢いで色々妄想してたりします。多分、情熱が続けば書きます。(欠点は飽きっぽい)

どう書いてもいつの間にかエロいこと考えては実行する不壊氏しか書けないような感じになってます。(不壊氏がエロすぎるせいです)


昨日の宣言通り実行してみた所存にて。(やっちゃったね、やっちゃったよ)
アニメはきっと恐らく近いうちに終わりそうなので、所詮期間限定の短い愛なのです。それゆえにペェジ増やすのもなんだかなぁ、な感じなので、続々と浮かび上がる脳内の抑えきれない愛情は、全てここにぶちまけようと思っております。今後も続く醜態に乞うご期待!(なんだかかなしいひとになりつつあります)


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