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『野球の国』 奥田英朗 (光文社) - 2004年09月18日(土)

野球の国
野球の国
奥田 英朗
今から2年前、ちょうどサッカーワールドカップが開催された年に奥田さんがキャンプ地や地方球場を訪れた際に書いた野球の観戦記というか旅行記です。
訪れた場所は沖縄・四国・台湾・東北・広島・九州の6ヶ所。

どうなんだろう。やはり野球に詳しくない方には興味半減かな。

もちろん野球以外にも映画や食べ物あるいはファッションについても普段小説では描けない生の姿・彼の人となりを垣間見ることが出来るのですが・・・

ところどころ凄く共感出来るシーンが嬉しかったのも事実である。
少し映画に関して言及してる部分を引用しますね。
わたしは日本映画をほぼ見限っている。テレビの安い恋愛ドラマやCMでさんざん甘やかされた「タレント」が、たまに映画ごっこをしたところで何の説得力もないのだ。
つくづく日本は「ごっこ」の国だと思う。R&Bごっこ、ニュースキャスターごっこ、文士ごっこ。まともなのはプロスポーツ選手ぐらいだ。実力だけがものをいう。世界とつながっている。ヘボは金を稼げない。


折りしも、プロ野球ストの時期にこの感想を書いてるのは心中複雑なんですが(苦笑)、やっぱりファンあってのプロ野球であることは痛感しました。
全国にファンがいることを忘れてはならない。

そうそう、毎回の旅行で必ずマッサージを受けてるシーンが登場します。
“ひとり旅っていいなあ”とつくづく感じました。
マッサージ旅行しようかな(爆)そういう衝動に駆られた方も多いはず。
本作なんか、旅行中に読んだら感慨ひとしおであろうなと思いますね。
ある程度のプロ野球の知識があればとてもリラックスして読める一冊なのは間違いないかな。

本作の表紙を見れば、野球って青空の下でやるもんであると主張しているかのごとくである
一番声を大にして言いたかった点であろうと解釈しているのは私だけであろうか・・・

少し余談であるが、きっと中日ファンの奥田さんにとって今シーズンの中日の快進撃は直木賞受賞とともに二重の喜びなんでしょうね(笑)

評価7点
2004年82冊目


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