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『シルエット』 島本理生 講談社 - 2003年12月22日(月)

『リトル・バイ・リトル』で史上最年少の芥川賞の候補に上がって話題となった島本さんのデビュー作品集です。
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全3編のうち残りの2編は平凡な気がしたが、表題作「シルエット」はとっても純愛な作品である。
17〜18才ぐらいの時に書かれたみたいだが、文章の完成度は高い。
内容的には『リトル・バイ・リトル』ほど明るくないけど、作者の思い入れは本作の方が伝わってくるような気がする。

とにかくひたむきに恋愛に取り組む女の子の心の動きを丹念に描いている点は好感が持てる。

ただ、ちょっと恋愛を綺麗に捉えすぎてるような気もする。
それは私が作者の年齢と離れすぎてるからかもしれません(笑)
まあ、若い方だから本来はそのぐらいの方がいいのかもしれませんが・・・
そう言った意味においては、若い読者が読まれたら共感出来ること請け合いでしょう。
私小説っぽいところもきっといいのでしょうね。

彼女の作品の特徴は、男性陣(本作においては特に)がきっと島本さんの理想像とする男性を凝縮させた人物を登場させてる点であると思う。
今どき珍しいからこそより描きたい衝動に駆られるのでしょう。




誰にでも忘れられない人っていますよね?
多少なりとも思い出させてくれる作品だったってことは付け加えておきたく思う。

評価7点。


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