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コラム 出版不況と図書館 - 2003年10月05日(日)

私はブックオフによく行きますが、文芸のところにはほとんど人がいませんよね。
コミックの立ち読みされてる方がほとんどなのが現状です。
ということは私みたいに漫画を全然読まない人間は、普段あんまり意識しないのですが、作家(文芸)はもちろんのこと漫画作家はもっと痛手を受けてるといえるでしょうね。
逆に言えば、ブック○フなんかはコミックがなければ成り立たないような気がします。

本屋さんの店員が作家の名前を知らないのも本当に頷ける話かもしれませんね。
それより雑誌の発売日(曜日)なんかを覚えるほうが役に立つのでしょう。

世間一般の方は直木賞が誰が取ろうが本当に関係ないというか興味のない方が大半ですよね(笑)
私もかつて全然知りませんでした。
その人の生活に読書がかなり密着しなければ興味と言うのが沸かないのだと思います。
横山秀夫さんの“直木賞訣別宣言”をご存知な方ってはたしてどれだけいるでしょうか?

私自身も、恥ずかしながら単行本を月に五冊以上買ったことがありません。(文庫本はありますが)
たまに毎月かなり単行本新刊を買われてるような方がいらっしゃいますが、本当に羨ましいです。
作家にとっては図書館で借りようがブック○フで買おうが印税には全然関係ありませんので、申し訳ないとは思ってますが・・・
でもやはり庶民は“この新刊を買わなかったら煙草6箱買えるのに”って思っちゃうのだよね(苦笑)
だから私のレビューの採点も買った本は自然と両極端に評価してますね。(高いか低いって事です。)
メジャーな方は少々辛辣に評価しても読んでみようかなあって気になると思います。
ただ、マイナーな方(どこでマイナーとメジャーの線引きをするかが問題だと思いますが)はネットでもあんまり高く評価されなかったら本当に気の毒な気がするのですね(笑)
“言論の自由”って言うけど、“明日は我が身”って言葉もあるしね。
かつて“ダイ○ーが出来たので個人商店がつぶれた”という話がありましたが、今はその“ダイ○ーが危ない”からね。
プロ野球選手と一緒で2軍の選手の方が苦労してると思います。
だから、結果としてあんまり面白くなかった作家さんの本は1冊にとどめておく事にしてます。
これって主義になるのでしょうかね。
横山秀夫や石田衣良さんの本は面白くなかったと書いてもどれどれ読んでみようかなあって思うけど、知らない作家さんの本って影響力が大きい気がするよね。

でも買った本は違います。というか、マイナーな方の本は買いません、基本的に・・・
映画を観るのと同じぐらいの値段がしますのでやっぱり“元を取ろう”っていう気構えで読んでますよ。
根っからの貧乏性なのかな(爆)

でも確かに本って高すぎると思います。
あと、昨晩のチャットでも少し話題に上がったのですが“ネット予約”出来る図書館が増えてきてると言う事です。
これは本当に便利だと思います。
特にインターネットが生活の一部に密着している私たちHPを持ってる人間にはリアルタイムで予約できるのでまるで“棚から牡丹餅”状態です。

しかしながらある意味において、マイナー作家さんにしたらますます厳しい状況に追い込まれてきたのも事実だと思います。
図書館の予算も削られて、次からはこの作家の本は要らないって感じになるのでしょうね。
私のよく行く図書館では月刊の雑誌の入荷が削られてますね。
はっきり“予算の都合”でって書かれてます。

あとネット予約できる図書館の近くの書店なんかも“今まで以上に売れにくくなる環境となった”のは事実だと思います。

読者にしても読みたい本が多ければ多いほど、直面する問題だからやっかいなものですね。
続く


...




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