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コラム 重松さんと横山さん - 2003年09月02日(火)

9/1(掲示板書き込み分)
『疾走』に関する活発なご意見ありがとうございました。
本当にいろんな捉え方が出来る作品だと思います。
結構、重松さんにとっても上梓するのに勇気がいったことでしょう
その気持ちが“おまえ”という呼び方で顕著に現れてると思いました。

でも、従来のいわゆる“心地よい重松節”が欠けてたのは確かだと思います。
読者の“心の故郷”的な重松さんの作品とはかけ離れていたなあと思いました。

私の評価は敢えて低くしました。
心の中でかなり葛藤したのは事実です。
一番の原因は“自分の子供に読ませたいか?”という疑問が湧いたからです。
残念ながら私は読ませたいとは思いませんでした。

敢えて高得点にしてみなさんに読んでいただいて非難もされたくありません(笑)

でも10点をつけれる方が羨ましくも思いました。
私の受け入れられるキャパシティを超えていたのかと思ったりします。

本当は重松さんが一番全力投球した作品かも知れませんね。
その答えは今後の重松さんの作品が出してくれるでしょう。

でも今この時代に生きていて、重松さんの本を読めるという幸せ、並びに、みなさんとこの場(掲示板)で語り合えるという喜びは噛みしめてるつもりでいます。

9/2
今日は、重松さんと横山さんの2人を例にとってちょっと述べさせていただきますね。

どちらもジャンルは違いますが現役人気作家であるのはご存知の通りだと思います。
私の考えてる共通項は、2人とも現代小説の最先端を行ってると思うので単行本が出たらすぐに読むべきだと思う。(これから両氏の作品を読まれる方はその限りではありません)

でもそれぞれ理由は少し違ってきます。
まず、横山さんはまさに旬の作家と言えそうなんで次々と刊行されるものをまさに“リアルタイム”で読むことによって時代を共感できる感じがします。
ちょうど、恋人と恋愛映画を劇場で観るような感覚で・・・
ちょっと例を出せば村上春樹さんや吉本ばななさんがかつて一世を風靡したような感じと同じような気がします。
4〜5年経って横山さんが今と同じぐらい人気をキープできてるかどうか疑問ですし、時間が経てば面白みも半減すると思います。

重松さんの場合はまた違った感覚です。重松さんの小説は現代の時事問題等も含んだ要素が強く、その中に重松さんの考えを登場人物に反映させて書かれてると思いますが、極端な話1作1作変化していってるような気がします。
それが重松さんのインパクトなんでしょうね。
親友と居酒屋でお互いの人生について語り合うような感覚で・・・
実際、文庫化されるときに重松さん自身が“改稿したい”とかなり思われてると思います。
これは重松さん自身の変化だと思いますし、読者もそれを意識して読むべきというか楽しむべきだと思います。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、横山さんは“流行作家”で重松さんが“現代作家”と言ったらいいのかな?
活躍できるスパンとしたら重松さんの方が長く時代に対応出来ると思います。

もちろん、どちらも応援してるので1冊でも多くの方に新刊を買っていただけたらという気持ちも含んでることは事実です。

今回『疾走』では結果として評価が低くなりましたが、次はどんな作品が出るのかなという楽しみが今まで以上に加わったのも事実かもしれません。
ある意味、重松さんへの思い入れの表れだと思ってます。


ここからはちょっと出版界の事について語ります。

不況の世の中、読者側も本当に新刊ばっかり買ってられないというのも事実だし、文庫まで待てないので図書館で借りるというのもいい方法だと思います。
私もたまに借りてますし。

単行本の値段って本当に高いと思います。
他のものが値下げしてるのに本って安くなってないような気がしますよね。
文庫化や新書化が節操もなく早くなってる昨今、安心して買えません。

ひとつの意見ですが、以前、掲示板でも少し書いたのですが、やはり人気作家とそうでない方の単行本の値段に差をつけるべきだと思います(現実問題は簡単には行かないと思いますが・・・)
“図書館問題”もクローズアップされてますが、現実人気作家は例えば新刊は半年ぐらいたってから貸し出しするとかいう措置を取ってほしいと思ってると思います。
(これは“大極宮”でそういう要望をしている記事を見ました)
逆にあんまり売れてない方には全国の図書館に入るだけでもかなり初版の数が計算出来てるのが現実だと思ってます。
売れてない方は“図書館にかなり依存してるのが現状”であると思います。
そこにかなりの矛盾点があります。

読者側もたくさん読めば読むほど買ってたら出費がかさむというのも事実です。
一部のお金持ちや独身で小遣いが自由に使える方以外はすべて買ってたら死活問題(ちょっとオーバーな表現かな)ともなりかねません。

それと本って同じ作家であっても当たり外れがあるのは事実です。
新刊で買って面白くなかった時のショックは、中古で買ったり図書館や友達に借りた時の数倍ショックなのは事実です。

あと、プロの書評家でもないわれわれ読書を趣味としてる人間が、インターネットという不特定多数の方が見れる媒体に自由に意見や感想をまさにリアルタイムにアップ出来るというのは本当に平和な世の中です。
私の場合、そんなに辛口で評価はしません。

最終的には“合う合わない”ということに帰結すると思いますので、極端に酷評するというのはプロの書評家にまかせたいと思います(笑)。

本来、素人のわれわれが絶対評価(採点)するってこと自体が失礼極まりないのかもしれませんね(苦笑)
まあ、それはサイトの個性という事でご理解ください。




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