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『永遠の咎』 永瀬隼介 光文社 - 2003年07月12日(土)

普及委員会のコーナーでNakatzさんが委員長を務める問題作に挑戦しました。

ノンフィクションライター出身の作家さんらしくてとってもリアルさが売り物の作品である。
なんといっても轡田の執念が凄い。異常キャラクターなのだが、想像を絶する。

本当の神坂綾乃“永遠の咎”がわかるまで物語がめまぐるしく動いて行く点は見逃せない。

轡田の異常さと綾乃の魔性の魅力がグイグイ読ませてくれる作品だが、ただ、暴力シーンが多いので心して読まなければいけない。

作品の中で登場する、ケンジこと鉄男の存在感は読者に安心感をもたらせている。
男性読者は彼に応援しながら読まれた方も多いんじゃないかなあと思う。
というのも、他の登場人物はどう考えても“通常の人間には考えられない領域に達している人たち”だからである。
それだけに鉄男の存在感は大きくて、まさに“ヒーロー”とも呼べそうだ。

無認可保育園など都会の怖さや社会的問題も提起している本作は“親としてなすべき責任感”を教えてくれた。

しかし、“子どもは親を選べない”って当たり前のことが理不尽に感じられたのは物悲しいなあと痛感した。

評価8点。


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