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『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午 文藝春秋 - 2003年06月05日(木)

主人公が探偵をしていた20歳の頃に関わった殺人事件と、老人を食い物にする悪徳会社の実態調査、そして、麻宮さくらとの恋愛と大体3つの話が並行して語られますがどうして繋がって行くのだろうかと思いながらページをめくる手を止めれませんでした。

とにかくストーリーの構成と伏線の張り方が本当に上手い。
ちょっと無理な設定もなきにしもあらずですが、それを言い出したらきりがないのでしょうね。

最後はまんまと騙されたっという感じですが、ミステリー好きにはたまらない一冊かもしれません。
まさに文藝春秋社の“本格ミステリーマスターズ”にピッタシの作品と言える。
ただ、個人的にはこのシリーズの本の装丁好きではありません。

悪徳商法や高年齢化社会など社会的な問題も取り上げてて実際に起こっても不思議でないからいい勉強にもなる1冊です。

いつまでも若くいたいなあと思わせてくれる作品です。
ただ、主人公が巨人ファンなんで1点割引(笑)
感想も遊び心で対抗します。

あとでもう1回結末がわかった上で読み直すのも面白いかもしれませんね。
貫井徳郎さんの『慟哭』のファンの方なんかは是非読んでもらえたら満足できるかなあと思いますよ。

評価8点。


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