迷走二次元回廊OTHER SIDE
獣の烙印について
...ましゃみ

 

 

自主謹慎 - 2006年02月16日(木)

めまいがひどくてまた会社を休みました
今日出かけていったら絶対車に跳ね飛ばされるか
職場で倒れて机のカドで頭打つとか
なにか事件を起こしたと思うよ(自信満々)
家の中歩くのも怖くて一日寝て本を読んでました
外に出たのはゴミ捨てに行ったのと、ポストを見に行ったのだけ
おかげさまで李歐読み終わりましたよ

「我が手に…」は登場人物たちの激情が流れていく先が唐突過ぎて
「なんでそうなるの?」という戸惑いに終始振り回されて
話の流れがブツ切りになってしまう感じが終始つきまとった
なんつーか「ここもっと書き込みたかったんじゃないかなぁ…つか書いてくれ」ってところが、そこかしこにあってねぇ…
なんとなく未完成品のように感じました。
ただ終わりはよかったなーと。
明日があるのかないのかわからないけど衝動のままに突き進んで行ってみせるってな力強さをは高村作品だなあと思って、すっきりとした読了感を得られました
一方
「我が手に…」をベースに書き直されたという「李歐」は
読み終わった後に「御伽噺やなぁ」と思ってしまった
いや、一彰の拳銃に対する執着心とか、胸の内に積み重なっていく李歐への思いとか
一彰を取り巻く人の思惑や、出会い、すれ違っていく人々の表情とか
一人一人の情念が細やかに書き込まれ
次々と起こる事件も違和感のない連続性を持って流れていき
「我が手に…」で感じた書き込みが足りない感を補って余りある濃密さで
書き直すことでより面白くなると自信をもって言う高村女史の自負を感じた
ただ終りが生産性を備えた村を大陸で手に入れて終りってのは…なんとなく…ねぇ…
李歐にはまだ野望があるみたいなトコで終りはしたけど
なんかつけたしみたいな…
まぁ、2冊読んでみて
ストーリー的には「我が手に…」のほうが好きだけど
小説としての完成度は「李歐」の方が格段に上
って結論かなぁ

どうでもいいけど
ドリップするのがめんどうでインスタントコーヒーを飲みながら読んでたんですが
気がついたら2リットルあったはずのお湯がポットからなくなってて
「一日で2リットルのコーヒー飲んだのか…」とちょっと戦慄覚えました
どう考えても飲みすぎだよねぇ…(笑)


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