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2004年03月31日(水) バンドのすみでトライアングル叩くやつもロック〜

青学のレギュラーみんなで、プロモーションビデオを撮ることになりました。

「なんで俺達がこんなこと」
「まあそういうなよ越前」
「そんな時間があるなら練習した方がいいのに」
「まったくだ…くだらねえ」
「いいじゃん、たまにはこういうのも〜」

越前と海堂は不平たらたらです。菊丸や桃城がなだめても、ふくれっつらで
やる気がまったく見られません。
ところが

「そこのふたり!真面目にやらないか!」
「ぶ、部長…」

部長の手塚が、だらけている二人をしかりとばしました。

「す、すいません…!」

素直な海堂はすぐに謝りましたが、反抗的な子供の越前は、さらに手塚に
たてつきます。

「ていうか部長、これが何だかわかってやってます?」
「当然だ。青学のチームワークを高めるために、みんなで楽器の演奏をするんだろう」
「…」

越前は、驚きを通り越して呆れ顔です。そんなふたりを、青学のNo2とNo3が
微笑ましそうに見ています。

「まあ、間違ってはいないけど」
「微妙だね」
「それにしても越前君は可愛いなあ。手塚にわざわざあんなこと言うなんて、フフ」
「まだ手塚との付き合いが短いからな。俺達も最初はそうだった…」

乾が遠い目をしているうちに、撮影の準備が整ったようで、大石が号令をかけます。

「おーいみんな、そろそろ自分のポジションについてくれ。音合わせするぞ」
「え、マジ演奏っすか!?」
「真似だけかと思った…」

メンバーはそれぞれ自分のポジションについて、楽器やマイクのチェックを
はじめました。
ところが、手塚だけは所在なげにポツンと立っています。
いつも優しい河村が、今日も優しく手塚に声をかけてあげました。

「どうしたんだい、手塚」
「俺は、何をしたらいいんだ」
「あ、手塚はこれだよ。ハイ」

不二が笑顔で渡したのは、ピカピカに磨かれたトライアングルです。

「これは…」
「手塚のための特注品だよ。ヒモを、君の好きな緑色にしてもらったんだ」
「そうか。ありがとう」
「どういたしまして」

二人の異様な雰囲気に他のメンバーはつっこみたい気持ちでいっぱいでしたが、
とりあえず相手が不二なので黙っていました。

「で、俺はどこにいればいいんだ」
「ギターの越前の横に」
「わかった」
「えっ…(嫌そうに)」
「よーし、はじめるぞー!」

手塚の位置が決まったところで、演奏が始まりました。
合間にチェックを入れながら、リハーサルは進んでいきます。

「海堂ー、バスドラもっと強い方がよくねー?」
「すいませーん、ベースっすけど、キーボードの音もうちょっと下さい」
「俺、桃先輩の音全然聞こえないッス。出だし入りにくい」
「いやそれ以前に、桃のベースは半音狂っている確率が…」

始めは文句を言っていたメンバーも、次第に熱が入ってきました。
その時。


  チーン。


「…!!」

とつぜん割って入った澄んだ音に、みんな一斉に振り向きました。


「て、手塚…」
「なんだ?」
「あ、いや…」

  チーン。

「すごいや、手塚」
「そうか?」
「うん、やっぱりトライアングルは手塚じゃないと駄目だね」
「不二…あいつ、面白がってるだけだにゃん…」
「じゃ…じゃあ、本番行こうか」

本番の演奏が始まりました。カメラもまわり始めます。


♪ワクワクしなきゃ〜

 チーン

♪ロックじゃない〜そうだろ〜

 チーン チーン


(く…っくそう…)
(演奏どころじゃねえ…!)
(部長…っ)


モ エ …!


メンバー(特に海堂と越前)の苦悩をよそに、
楽しくトライアングルを叩いた手塚は御満悦。でした。

なしくずしに終わり。



そういうDVDだったらなァ…
ロック54の歌詞はてきとーです…すいません。


hidali