myself* ...奏/カナ

 

 

プレッシャーと罪悪感。 - 2002年11月18日(月)

ゆっくり焦らず前に進みたいと思っていたのに、
その気持ちが大きくなりすぎて
がんじがらめになってしまいました。

どうすればいいかなんて分からない。
ただどちらも失いたくない、なんて
あまりにも自分勝手すぎる。

『待つよ』と言ってくれるSくんの気持ちは嬉しい。
けれど、それが時にプレッシャーとなる。

早く忘れなきゃ。
早く答えを出さなきゃ。
早く好きにならなきゃ。


私はこれまで、追う恋愛ばかりしてきたから。
追われることに慣れていない。
でも自分の気持ちがハッキリするまでは、
とりあえず付き合ってみる、なんて出来ない。

ゆっくり心を安めたい。
ゆっくり考えたい。
ゆっくり好きになりたい。



しし座流星群を見に、山中湖の近くまで行った。
そのくせ、空は殆ど見なかった。
頭の中は繋いだ手に集中している。

「いいよ」って言ったのは自分なのに、
喜べない。嬉しくない。
罪悪感ばかりが積もっていく。
「ああ、また気を持たせるようなことを。」



こんなに頭の堅い女は重いよ。
うざったくて面倒くさいよ。
だから、待つ価値なんてないんだってば。





「もう会わないほうがいいのかな」

そう言わせてしまったのは私。




会うことがプレッシャーになるのはつらいと思う。
けれど、
何故私たちは今こんなに結論を出そうとしているのだろう。
どちらが結論を出したいのだろう。




「元彼と比べちゃっても構わないよ。
 むしろ、どんどん比べて欲しい。」

「もし『やっぱり元彼が忘れられない』ってなっても、
 多少は悔しいと思ったりするだろうけど
 俺は恨んだりとかはしないからさ。」

「いっぱい気持ち吐き出しなよ。
 俺に言うんでも良いし、
 友達に相談するんでも良いし、
 元彼にぶっちゃけちゃっても良い。」

「一人であんまり悩みすぎないで。
 奏ちゃんは笑顔のほうがいいよ。」



泣きたかった。
Sくんの気持ちがあたたかすぎて。
自分が、あまりにも弱すぎて。




優しく髪を撫でてくれるその腕に
すべて預けられたら楽なのかも知れない。
でも今はその時じゃない。

触れられるたび、胸が締め付けられる。
この感情は何と呼べば。



私は、何に対して罪悪感を抱いているのだろう。
とても深くて、重い。
いつまで引きずれば良いのだろう。


...




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