『神に選ばれし無敵の男』を観る。
ナチス台頭下のベルリン。オカルト館のカリスマ千里眼ハヌッセン。彼の元に雇われた屈強で純朴なユダヤ人青年ジシェ。ヒトラーの出現を予言し擁護するハヌッセンに猜疑を抱いていくジシェは、やがて彼を告発する。といったようなストーリーか。
ハヌッセン役はティム・ロス、結構好きなんだ。やっぱこの胡散臭さは、彼の演技力のなせる技だよなぁ。
ストーリー的にはどうだろう、この終わり方は救いがないっていうか、歴史的に見てもこの後はナチによる迫害の時代だからねぇ。
言ってしまえばハヌッセンは詐欺師でしかないんだろうけど。
でも騙される人って、結局騙されたい人でもあるんじゃないか、とか思うんだよねぇ。彼が酷い人間だったのは否定しないけど、あの最期は辛いね。
なんか、ベンジャミンと引き合わせてあげたかった、とか思った。






救いを求めて祈りを捧げる拠所もない。
偽りの中で生きることが誤りだと責められる。
しかしそれを正せるのは、少なくともヒトではない。
原初からの誤りの中。
神が犯した過ちの中。
そこでしか生きられはしないのだ。



2005年05月21日(土)

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