俺のお客さんにもこの業界の人はいます。 最近名だたる大手貸し金融業が摘発。 秋には正式に新法も立法され、 貸し金融業会にとって正に氷河期に突入。
そもそも貸し金融業界はいかにして儲けてきたか? その答えは明確、債務者から搾り取って来たのです。 お金を借りたいAさんがいる。貸し金融に頼らなければ ならない程切羽詰っている…そして借りてしまう。 ココからAさんの新たな人生がスタートしてしまう。
Aさんが借りたお金を期日までに返せる訳もなく、 迫り来る期日。そこに借りた会社から電話が…督促に近い。 それでも払えない、期日を過ぎると電話どころか怖い人がやって来る。
身の危険を感じる、でも払えないからまた借りるしかない。 そうやってAさんは何社もはしごをするようになる。 貸し金融業も馬鹿ではない。デカデカと広告を載せるような大手は、 審査が厳しいのでこのような多重債務者には融資しない。 そこでAさんは蟻地獄のように下へ下へと落ちていく。 貸してくれる所を見つける度に、Aさんは地獄へと落ちていく。 気がついた時にはもう地上は見えない。 死ぬまでもがき続け喰い尽される…。
と、こんな感じのストーリーが日々蔓延してたんですね。 新聞やニュースでこれが扱われてきた事により、 Aさんみたいな人を救済しようと言う世論が動いた。 まぁ俺からすれば借りて返さない方が悪いと思うのだけど…。
法律ができて一番に変わる事、 それは多重債務者が激減する事です。 審査が今まで以上に厳しくなる、独り当たりの融資額が減らされる。 他融資機関でお金を借りている人は、限度額が細かく策定される。
これだとお金を借りたい人にとってもピンチです。 お金を貸してくれる所がなくなります、でもそれで良い。 貧困は地獄ではありません。地獄とは、自分の意思で 何かをしたくてもその意思すら許されない…どうしようもない世界。 そこまで行く前に苦渋の決断をせよと言うのが今回の法律。
そうなると一番困るのは貸し金融業界。 お金を貸す人がいない、 飴玉的存在だった多重債務者がいない。 また多重債務者を作り出す今までの制度が適用できない…。 資金が焦げ付くのは目に見えています。
俺のお客さんも含めて、 秋までにその代替を考えるのに必死。 でも恐らくそんなものは成立しない。 「詐欺に近く詐欺ではない」; そんなポジションだった貸し金融業界、遂にメスが入ります。
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