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2003年09月11日(木) 安堵

 酷く安堵した。痛み。それをこんなにも安堵したことがない。

 女であるということのその痛み。何故こんなにも女には苦しみが多いのだろう。女にはこんなにも苦痛を味わい続ける。力を持たず、速さを持たず、苦痛だけを抱かなければならない女という生き物。それはあまりにも理不尽だ。
 理不尽な痛みを抱えている。その理不尽さに見合うだけの、或いはそれ以上の幸福が女にはあるというのだろいうか。己はまだそれを知らないだけなのか。
 男になりたい訳ではない。出来る事なら性別という枠を超えたい。それだけだ。性差を縮めたい、ということは肉体的、能力的な差を縮めるということではないのだと最近は思う。そんなものは個人の差であると言ってしまえる。男とか女とか、それだけで何かを判断する。そのような先入観を打ち破る思想、思考こそが、性差を縮めるということなのではないかと思う。

 理不尽さ。
 それでもやはり女であるということを嫌だと思うときがある。この弱さに、女であることに甘える己の弱さに、嫌悪する。


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