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2003年04月01日(火) 真夜中は別の顔

 電話を切るのが苦手だ。何の用も無いのに掛けている電話は特にそうなる。どこで切っていいのか分からなくなる。用があるならそれでいい。[それじゃ、また]と云って切ればいいだけ。
 沈黙も苦手だ。重たくて仕方が無い。眠りそうになりながら女の子と戯れてキスをしているときは酷く穏やかで、彼女たちの柔らかな空気が安定を呉れる。
 背筋が冷たくなる。嫌なことを考えている自分に気が付いて薄ら寒い思いをする。高揚した声を聞かせる人に、まるで絶対に会うことが無い人のように甘く囁いている己に鳥肌が立つほど嫌悪する。

 己は君の親友を不幸にする。きっとそうだ。本当に心から愛することなんて出来ないから。それなら何故受けたのかと云われても困るけど、嫌いじゃないから断る理由も見つからない。でもきっと一夜限りの相手を探して、喰い繋いでいくのが己には合っているのかもしれないとさえ思う。

 言葉の端々を気にしてみる。この人と別れてもそれなりにやっていけるだろう。それがせめてもの救いだと思いたい。
 その内ごめんなさいも云えなくなるから今の内にゴメンナサイ。


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