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友人から夜中にメールが来た。 話聞いて死ぬほどのけぞった。予想しなかったし。まあ何がともあれめでたい。 メールを返した。 己も予想してなかった。自分でも驚いてる。世話掛けるかもですがそん時はよろしく。 直後に電話が来た。この人の声が己はとても好きで、耳元で聞くそれに少し心穏やかでなくなる。少し話をした。笑い出すその人のからかいを含んだ言葉に心が震える。[いい奴だから]、そんなこと知ってる。君みたいな人が長く付き合ってきた友人。そんなことは分かっている。でも君の己に対する評価はきっと買いかぶりだ。嬉しいけど己はそんなに評価してもらえる人間じゃない。 [不幸にはしたくない]と云った。本心ではある。でもそれは己にその要因があると知っているからの言葉で、君はそれに気がついたろうか。 己は舞い上がっているけれど、そういう風に妙に醒める。気づかないくらい醒めている。舞い上がって熱くなっている心のもう一方で重たく塞がれた心がある。君は気が付いただろうか。
危惧しているのは同一化ではないかということ。彼の傍にいれば違う立場として離れないでいられるのではないかというそういう考えに囚われる。囚われているのではないかという危惧。それが己を不安にさせる。 不幸にしたくない。不幸にするだろう。己の心は未だ彷徨っている。貴方の友人を幸せになんて出来ない。その時に己たちは戻れるのだろうか。友人になれるのだろうか。 解らない。続くことを前提にした会話の向こうで己はどんな顔をしているのだろう。先のことが解らない。当然の事。でも己の心がこのままだと辿り着く未来は決まっているような気がする。
先のことなんて分からないと云いたい。
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