貴女無しで生きられないなんて嘘だから、拒絶して。 漠然とした不安。誰かを独占したい欲求。それが貴女でなくても同じだ。誰であっても同じ。同じ焦燥、同じ不安、同じ嫉妬。 間違っても貴女を好きだとは云わない。貴女を抱いてしまったらきっと薄れてしまう感情。恋でも愛でもない―――友情。 どうしても速まらない鼓動。誰かの為に高鳴るなんて考えられない。 現実逃避。 明日、貴方に逢えるかもしれないなんてことまで忘れ去っていた。