011・Who are you?(1)

 
 そのマントを着た男の足が止まり、首を傾げる。

「どうかなされましたか?」

 と年配の男が訪ねる。

「いや、気のせいか‥?」

 マントを着た男はそう言うと歩き出し部屋から出て行った。その後を年配の男が出て行く。
机の下にいた二人は彼らがいなくなったのを確かめると、そこから出て来て、彼等が出て来た方のドアの前に立つ。
サーマスがノブに手をかけ回して見ると、無気味な音をあげてドアは開いた。
中の様子は薄暗く、蝋が燃えた臭いがする。眉を顰める二人は部屋の中を見回す。
テーブルの上に燭台が置かれていた。
「これか!」と納得した二人だが、朝にもかかわらず、蝋燭をともして過ごしていたのか!と思うとゾッとしてくる。
それに窓は閉め切り、カーテンも閉めてある。
 マントの男がずっとここにいたのかな?とアルに尋ね様とした時、彼は難しい顔をして、考え込んでいた。

「どうしたんだ?難しい顔して?」

 サーマスが聞くと、

「うーん‥‥どこかで聞いた様な声‥いや口調だなー?!まさかあの‥‥でも亡くなったはずなんだけどなー」

 サーマスはアルの言っている事がわからず、不可解な顔をした。

「何言ってるんだお前。珍しい事するから、わからなくなるだろー?!」
「そうかなーって、どういう意味!!」

 とアルがサーマスに文句を言う。

「しっ!声がでかい!!戻って来たらどうするんだよ」

 声を殺して言い返す。

「ご、ごめん‥」

 素直に謝り

「何かしらべてみる?」

 アルが聞くとサーマスは

「うーんどこから調べようか?」

 と、言いつつ見回した時、手がソファに触れた。まだ温かいのでここに座っていたのか、と思って手を離そうとした瞬間、何かを感じ取れた。

「な、なんだ今のは‥」

 自分の手をじっと見詰める。

「どおしたの?」

 アルが聞いてくる。しかし返事を返さず、彼はもう一度ソファに手を置き、魔力感知をしてみる。
数分後に手を離したサーマスの額にはうっすらと汗をかいていた。

「大丈夫?何か分ったの?」

 心配してアルが聞くが、彼は

「後で話すよ‥‥」

 と言ったまま、黙ってしまった。
アルは今すぐ聞きたい衝動に駆られたが、様子が変なので、一旦自分達の部屋に戻る事にした。



つづく。
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コメント。
アル&サーマス編。考え抜いてこれかい!また嫌な終り方になったかも〜
マントの男はアルの思っている人物じゃ無いかもしれないし、そのままかもしれない(笑)それはお子さま編を書く人にまかせた!!
八神楓。


 2007年03月06日(火)
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