ジンジャーエール湖畔・於
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2005年09月07日(水) 鉄板の彼方に











sukoburu 胃がいたいのに、送別会で yakiniku へ・・・












祖師谷大蔵の店をめざして出発しながらも、到着30分前の私の胃は
「これがあと数十分後に動物性脂肪を迎える状態の胃??」
というくらい倦怠してて、ささくれだってた。いわゆるsuijakuって奴。





そして1時間30分後、えんもたけなわの鉄板上では
カルビとハツとギュウタンとトントロとワカドリが
ぎゅうぎゅうとひしめきあって、敷きつめられて、鉄板の上、灼熱の炎にさらされていた
それら灼熱のカタマリに檸檬汁をふりかけて、口腔に運ばんとする人々の箸のざわめき・・・
そして自らの胃をそれらで埋めんとす一連の動きの華麗さ…
この場のすべての人が肉を食べることを目的につどっており、
そうした目的を持たずにここの場に存在する人間はここでは私ひとり
ささくれだった内臓をかかえてぽつんとたたずむベンチでは
焼肉屋という場所が、まったく違った位相として目の前に浮かび上がってきたのだった




赤い血をしたたらせながらパチパチと燃焼されていく肉片たちをみていたら
食べている隣人たちの箸のうごきにあわせて自ずと
 RED BLOOD…
というアテレコをしてあげたくなった。ので人が食べているそばから吹替えるという遊びを考案した。
ゆっくりと肉をひっくりかえすアルジェント(仮名)
「RED BLOOD…」
赤い肉汁が炎に焼かれジュワー!すかさずつまみあげたのはスナイダー(仮名)
「RED BLOOD…」
奇妙な動きで誰よりも活発に肉を得ようとするのはオバノン(仮名)
「RRRR.RED BLOOD…!!!」

その文句が気に入ったので、 RED Fresh…  へとどんどん変化してゆき、
仕舞いにはハツを食べる人をみつけるやいなや、
 Red Hearts… 「ハツ」と「hearts」をかけたダジャレまで飛び出した。そうやって、メタメタの胃腸を抱えながらも焼肉屋にいる存在理由を見出していった。










角川春樹句集「JAPAN」にシビレテいます。 いろんな意味で



「俺は、一行詩になろうとしている」とか「生涯不良、それが俺の生き方」とか
強引なセルフイメージの演出がすごくて…。
他にも、「ある女に「天然危険物」といわれたことがある」、とか。
そしてそれにうなずいて相手をしている福田和也とか。













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