ジンジャーエール湖畔・於
目次|←|→
| 2003年01月08日(水) |
いましろたかしに犬枯れて、ダルメシアン |
或る日、A子ちゃんちでくつろいでると おしりにチクッとするものを感じてみてみると 和室の畳の目、というか隙間から「クギ」が出ていた。 これか・・・と思って引っこ抜く。 一段落してると、またチクッと感じる。 なんだなんだとおしりをどかしてみると、またクギだ。しかも2本。 よく見ると、そのクギは刺さってるのではなく、 どうも内側から生えてるみたいにニョキニョキと伸びている。 しばらく観察していると数分の間にそのクギはもともとわたしがすわっていた一体に びっしりと生え、鋼鉄のえのき茸のような状態になった。 そうしてるうちにも、さらに今にもわたしの尻下には新たなクギの感触が生まれていた。 どんなに場所を移動させても、クギはわたしのいるところに生えるのだ。 磁石あるところに反応して連なっていく砂鉄みたいに。 A子ちゃんとオロオロしてるとメリーベルも来たので、 3人で畳をあげて床下をのぞいてみたけど、原因になるようなものはなにもなく、 小石と土ばかりだった。 A子ちゃんは「かおちゃん、これは誰かによる呪いよ。」と言った。 クギといえば丑の刻参り。誰かがわたしの藁人形を五寸クギで??? わたしはなぜか勝俣州和の顔が頭の中に浮かんだ。 まったく覚えがないのだが、どうしょうもなく非道いことを勝俣にしてしまった気がしてならないのだ。 わたしは勝俣とは一度も面識がない。 A子ちゃんちにいるのは恐ろしいので、すぐに家に帰ってベットに横になった。 うとうととしていたが、再びまた体にチクッとするものを感じる。 またもやクギだ。 ベッドの下の畳からベッドのマットレス、スプリングをも突き破ってニョキニョキ伸びていた。 クギは一心不乱にわたしだけを目指しまっすぐにのびるのだ。 わたしは怯えながらもただひたすらクギを抜きつづけていた。 (おわり)
ナイトメア−です。 クギに魅入られている夢でした・・・ しかも接触面は平らになってる部分です。とんがってるほうじゃなくて
|