KENの日記
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2012年03月25日(日) ローマに移動

昨日の夜ナポリからローマに移動しました。ローマへの移動は事前にイタリア国鉄のインターシティ列車を予約してありましたが、ポンペイ散策がかなりハードで市内散策後予定より早めにホテルに戻ることとなったために、ナポリ発ミラノ行きの土曜日最終の特急列車に間に合うこととなったので急遽列車を変更しました。ナポリ中央席で追加料金を支払って早くて快適な特急列車でローマに向かいました。疲れた妻は乗車早々に眠ってしまいローマまでぐっすりでした。まだ明るい中にローマに着けたのでラッキーでした。
(ナポリセントラル17:50分発⇒ローマテルミニ着19:00)

3日間の滞在中のローマ観光のポイントを幾つか設定しておきました。
�.丱船�ンは博物館・サンピエトロを始めとして、大きな聖堂・有名な教会(建築・彫刻・絵画など)を見て回ること(キリスト教関連)

�▲侫�ロ・ローマ、コロッセオなどの古代ローマ遺跡、観光定番となっている噴水めぐり(ローマ市内散策)。これには歌劇「トスカ」の舞台となっている「ファルネーゼ宮殿」と「聖アンドレア・デラ・ヴァッレ教会」「サンタンジェロ城」を含みます。

��ローマで開かれているコンサートとローマオペラ座で「魔笛」を鑑賞すること。

この目的のためにローマオペラ座に近いホテルを予約しました。ホテルはローマ散策に非常に便利なローマテルミニ駅にも近くにありました。

予定より早めの特急列車で午後7時過ぎにはローマについたのでインターネットで予約購入しておいた「ローマパス」を受け取ることにしました。苦労して案内所を探して漸くパスを手に入れました。ナポリでもそうでしたがローマでも「市内フリーパスと館箇所かの入場無料券」を組み合わせた観光客向けの周遊券を扱っています。インターネットで事前に支払いを済ませ現地で受け取ることができます。

この種のパスは観光客にも便利ですが観光都市の交通機関側にも大きなメリットがあるようです。観光客にとって見知らぬ複雑バス路線を間違いなく乗りこなすのは大変な難しいことです。一回一回目的地行きの交通機関を探して切符を買っていたのでは大変ですし、観光客から道を聞かれるバスのワンマン運転手も堪りません。多少間違って乗ろうが「乗り放題」だから我慢しようという言うことになります。今回私達はナポリでは「カンパーニャアルテカード(二日コース)」ローマでは「ローマパス(3日コース)」を利用しました。二箇所に入場はナポリは考古学博物館とポンペイ遺跡、ローマではコロッセオとサンタンジェロ国立博物館を選びました。現地で並んで切符を買わなくて良いので非常に楽でした。

ローマの初日は日曜日。バチカンが毎月最終日曜日の入場フリーだというので大変混雑することを予想して避けることとして市内を散策することとしました。朝の椿事を紹介します。この日の午前0時からイタリアは夏時間が始まりました。それを知らない私達は朝食前に朝の散歩に出たのですが、街路にある時計の幾つか1時間進んでいることに気づき慌てて朝食を食べに戻った次第。この日から朝は再び暗くなり夕方は明るくなりました。

最初のローマ散策は「トスカの舞台」と「コロッセオ」。ホテル近くのナチーナーレ・トリノバス停からアルゼンティーナまで40番バスに乗りアルゼンティーナ広場から歩き始めました。オペラ「トスカ」の一幕の「聖アンドレア・デラ・ヴァッレ教会」とニ幕「ファルネーゼ宮殿」です。ファルネーゼは現在フランス大使館となっているので中は見ることができません。外を一周回ってきました。非常に重厚な建物です。ナポリの考古学博物館に飾られている彫刻収集で有名なファルネーゼ一族の住まいでした。

「聖アンドレア・デラ・ヴァッレ」教会はナチオナーレ通りのアルゼンチーナのバス停で降りると直ぐに分かる目立つ場所にあります。テルミニ方面からのバスに対する格好の広告掲示場所となるため壁面に大きな広告が飾られています。私達は朝一早かったので教会内部は空いていて内部の空気はかなりひんやりしていました。朝日が天井の窓を通して堂内に差し込むため非常に美しい光の帯を光に映し出される装飾を見ることができました。ローマの教会は昼休みの休憩が長くて午後の開放は3時過ぎになる場所が多いので、教会を見学するのは午前中、それも早い時間帯が望ましいことを実感しました。

教会を出て近くのファルネーゼ宮殿に行くために狭い街路を散策しました。教会の裏方向にはファルネーゼ宮殿に近い場所に「カンポ・ディ・フィオーレ」があります。花の市が賑やかな場所だが日曜日は休みだと調べていたのですが、食料品や厨房用品や花の屋台が既に開店していて賑やかの様子にびっくりしました。わざわざお土産を買っている時間が勿体ないのでここでイタリア土産として「バルサミコ酢、オリーブオイル、パルミジャーノチーズ」を買い込みました。

広場からファルネーゼ宮は直ぐ目と鼻の先です。トスカではここに居室を持つローマ警備長官のスカルピオとトスカのやり取りが行われます。非常に重厚なたてものなのでニ幕の雰囲気にぴったりです。しかしバチカン近くのサンタンジェロ城を脱走したアンジェロッティが、警備長官のいるファルネーゼ宮に程近い「聖アンドレア・デラ・ヴァッレ」に逃げ込むのはやはり少し疑問符が付きます。「灯台下暗し」を狙ったのか。

トスカの舞台を切り上げて、午後はヴェネチア広場からフォロ・ローマ、コロッセオに向かいました。朝が早かったので12時にはお腹がすいてしまいましたが、その時間帯にやっているレストランは少なく選択枝は限られます。カヴール近くのレストランで昼食を取りました。もっともいつも注文するのはピザ、パスタ、野菜サラダくらいですが。

フォロ・ローマは大都会の真ん中にある古代遺跡ですが、正直言って土剥き出しの遺跡は土埃りが立つ朽ちた遺跡群なのであまり感心しませんでした。古代ローマの政治の中枢であったのですからもう少し工夫できないものでしょうか。古代の建物を復元するとか全体に覆うとか。2000年前に高度な文明があったことは貴重だと思いますが、このまま現在の破壊された姿でずっと保存し続けるべきだと簡単には決められないと思いました。

フォロの南のコロッセオはかなりの姿が残っているため興味深い遺跡です。古代ローマの残酷な楽しみの名残です。その残酷さとか乱れたローマの性風俗がキリスト教の広がりによってどのように変化していったのか非常に興味深いテーマです。現在ローマのあちらこちらにあるキリスト教教会・聖堂はキリスト教の勝利の証拠なのですから。

コロッセオの見学を終えた時間はまだそれほど遅くは無かったのですが、ホテル近くでオペラアリアコンサートがあるために身体を休めるために早めにホテルに戻ることにしました。地下鉄を利用するとローマテルミニ駅までは直ぐでした。

***オペラアリアコンサート***

ホテル近くの小さなホールでオペラアリアコンサートが開かれていることはインターネットの情報で知っていました。オペラ座の「魔笛」は事前にチケットを買っておきましたがアリアコンサートはその日の疲労の度合いによって決めることとしていました。実はナポリ滞在中にカンツォーネコンサートに行く事も考えていたのですが、言葉の分からないだろうからと取り止めにしたのでした。オペラアリアなら筋はだいたい分かるし、バリバリではなくともイタリアのそれなりの歌手の方の声を聞いて見たいという興味もあり行って見ることにしました。

結果として非常に興味深い体験となりました。ソプラノ、メゾ、テナー、バリトンの4人の歌手が伝統的な衣装を着て有名なオペラアリアを歌う(ピアノ伴奏は藤谷さんという日本人ピアニストの方)コンサートです。ソプラノ、バリトンの方の声は素晴らしく歌も心がこもったものでした。会場は200人入るかどうかという小さなホールでしたが彼等の声には驚きました。

声の振動が身体に伝わります。ホール全体に響き渡るのです。歌われたアリアの殆どがイタリア語であり、自分達の何時も話している言語であることもあるのでしょうが呼吸する息全部が空気を震わす振動を起こしているような感じを受けます。それは日本で耳にする「透き通った声」とか「清澄な響き」ではなく「力強く訴えかける声」なのです。ナポリの音楽学校からもれてくる「誰憚る事のない」押しの強さの感じなのです。「声」そのもの捉え方が随分日本と違うという事を実感しました。

ピアノ伴奏された「藤谷さん」は午後6時からのオペラアリアコンサートの後に8時からの「椿姫」の伴奏をされるとのこと。随分大変なお仕事です。身体のどこかに「力」が入っていれば非常に疲れてしまうことが予想されますが、これを当たり前のように引きこなされているいるということは、多分理想的な脱力状態で弾いていらっしゃるのだと思います。オペラ歌手でも伴奏オケでも伴奏ピアニストでも日本とは大分状況が違うように思われますね。




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