KENの日記
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2004年03月30日(火) スリランカ総選挙投票日間近

スリランカの総選挙投票日4月2日(金曜日)が迫ってきました。今回の選挙の始まりは、反政府勢力(LTTE)との和平プロセスの主導権争いから端を発した大統領の議会解散でした。大統領派・首相派のどちらが勝っても、政府側が一丸となる体制を作ることは難しいだろう懸念されます。


大統領派が負けても、依然として大統領は大統領権限を行使して、任期中一杯政府の方針に容喙するだろうし、JVPというマルクス主義の右翼集団と組んだ大統領派が勝ったら、右翼的な政府が成立して和平交渉そのものが進まない可能性があります。


更に選挙期間中に交渉相手のLTTEの分裂騒ぎが勃発し、選挙の結果に拘わらずに和平交渉そのものが分裂しかねない状況です。


ところでコロンボの友人によると、今回の選挙運動はそれ自体前回に比べると平穏と進んでいるようです。前回は敵対する政党どうしの小競り合いが頻発し、コロンボ市内でも投票日の直前になると外出禁止令がでました。今回の選挙運動期間中の抗争による死亡者は前回に比べて格段に少ないのだそうです。
それでも、今日30日バチカローラのタミール人候補者が殺害されたというニュースが流れました。これはLTTE分裂に伴う内部抗争の結果のようです。


選挙が平和裏に行われ国民の負託をうけた新政権が、和平交渉をキチンと進めていただきたい思います。




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