KENの日記
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2003年09月16日(火) 発展途上国の進む道

メキシコで行われていたWTOの会議が結局決裂しました。先進国間の衝突、先進国と発展途上国との衝突で意見をまとめることができなかのです。WTOは元々、貿易の自由化を通して交易を拡大しようとする目的ですが、各国の特定の国内産業保護政策と調整できなくなってしまったのです。

スリランカにおいては債権者であるIMFだとか世界銀行が、政府に対して国内産業政策、通商政策に関して注文をつけることが多いです。でもどうもそれが「先進国を教科書にしている」、あるいは「経済理論上は常識だが先進国では導入されなかったような制度を押し付けている」ようにに見えて仕方がありません。

コンピュータのソフトウエアについて言うと、正直コロンボでは海賊版が蔓延っています。これは何れ是正されなければなりません。しかし「コンピュータの利用」環境(ソフト・ハードの価格)が非常に高価であり、発展途上国では非常に贅沢品であり、普及が進まないという社会的な問題があります。このあたりは非常に難しいと思います。

もし学問・科学分野に著作権があったら大変だったと思います。ギリシャ・ローマの学問成果例えば「ピタゴラスの定理」に著作権があったらとんでもないことです。また米生産に特許があったら大変です。こうした普遍的な技術・知識は別に考えなければなりません。

電気通信技術、コンピュータ技術などはそうした一面を色濃く有していると思います。




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