本日三回目のオーケストラ全体練習に参加しました。シューマンのゲノベヴァ序曲、メゾソプラノのアリア、サンサーンスのチェロ協奏曲、ブラームスの一・二楽章でした。だんだん曲がまとまってくるのがわかります。私はいかにうまく消えるか、そして、せっかくだから自分のパートだけに必死にならずにいかに音楽を楽しむかを追求したいと思います。
このオーケストラの感想を少し書きます。まず弦楽器はうまい人を揃えています。コンマスの「アーナンダ」さんは音色がすばらしいし、1st・2ndバイオリン・ビオラはいい線を行っています。師匠「ドゥシィー」さん率いるチェロは強いです。ほとんどがコンチェルトを弾ける人達なのです。今回のソリストのアベセカラさんは中学生。留学が決まっているそうです。
スリランカで音楽を目指す人たちは、声楽・ピアノ・弦楽器を一通りやるみたいです。スリランカ随一のピアニスのラマヤ・ペレラさんは今回コンマスの横に座って1stバイオリンを担当しています。これに対して木管楽器は弱体です。オーボエ、クラリネット、フルート、ファゴットが揃ってもうひとつです。これはリーダ格の方がいないからだろうと思います。リード楽器はリードが高価なので苦しいのかもしれません。(先生もいないみたいです)
因みにスリランカでは、バイオリン・チェロは国産の楽器があり、いい製品は輸出されています。師匠「ドゥッシィ」さんの家にはスリランカ国産チェロが何台かありますが、しっかりした楽器です。(よくはわかりませんが)
金管は合格点が着きます。決してうるさくならないのです。「スリランカ人の金管」という感じで、決して気張らないしやわらかい音色です。ロシアの金管とは対極にあります。
気になるのは、オケの人達皆譜面をホッチキスで留めていることです。めくりずらいので不便だと思うのですが、そういうところは全く意に介していません。
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