ゼロの視点
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2009年10月17日(土) Parisにて、真央vsキムヨナ観戦♪

 ふと友人E嬢からメールが、《今週末、浅田真央ちゃんを応援に一緒に行きませんか?》というメールを送ってきた。だいたい週末、それも夜は予定があることが多いのだが、その日は大丈夫。おまけに、こんな誘いがない限りは、めったに、というか、まったくこういったことをきちんと調べて足を運ぶなどということに縁がなさそうなので、すぐにそのお誘いに飛びつかせてもらった。

 夫は、バレエだのフィギュアだの、そういったものには興味なし。かわいい女性が、大またひらいたり、パンチラな感じは好きだが、チケットを購入して会場に足を運ぶまでほどのものではないらしい。

 おまけに、チケットを購入してから知ったのだが、この大会にはキムヨナ選手が出て、そりゃあ真央vsキムヨナの戦いを煽る記事ばかり発見。となれば、やっぱり友人E嬢と日本人だけで会場に乗り込んだほうが断然面白そうだ。

 当日、会場前でE嬢との待ち合わせだったが、ふとした好奇心で待ち合わせの時間より30分以上早く、会場に足を運んでみた。どんな日本人や韓国人が実際に会場に足を運んでくるのか?、というのを観察してみたかったのだ。

 おそらくたくさんのアジア人がいるだろうと思っていたが、実際には、私の予想を遥かに上回るほどの人。正確にいえば、韓国人&日本人率のあまりの高さに驚き、観察するにも思わずニヤけてしまうほど。

 自宅から普段通りメトロにのって、Bercy駅で降りて外にでたら・・・・・・。あれあれあれ・・・・っ、わたしゃ、メトロ一本で、国立代々木競技場に来ちまったか?、と戸惑ったほどに、あまりにもそこは日本だったのだ(笑)。

 会場前で、韓国からの一団が集合写真撮っている横で、日本人があちらこちらで、会場をバックにピースサインして写真撮影と、なんとものどかで微笑ましい風景。DUTYフリーのバックを持ったまま、日章旗にMAOと書き込んだ特製国旗を胸に、写真撮影している女性がいたが、彼女は日本から応援にやってきたクチか?、などと想像しながら、人物ウオッチングをしていると、あっという間に時間が経ってしまう。

 日本では人気にあるフィギュアスケートだかが、フランスではそれほど人気があるわけでもなく、チケットなどは当日でも楽に購入できるほど。とはいえ、ここまで日本人&韓国人がつめかけてくる組み合わせになると、ちょっと混雑するとはいえ、前回、私がこのBercyにダライ・ラマの講演で足を運んだ時と比べたら、人は少ないように感じだ。

 試合結果はあえてここで書くまでもないが、日本人登場とともに、観客席にたくさんの日章旗が掲げられる。本当にたくさんの日章旗。もちろん、友人E嬢も持参。それも、靖国神社で購入したという筋金入りの大型日章旗、だ。

 前日のショートプログラムで3位だった浅田選手に引き続き、2位だった中野選手に対しても、会場の日章旗は振りつづけられていたが、いよいよキムヨナ選手登場となった時、大歓声と共に、韓国旗があちこちにかがげられた。

 旗の数では、日本のほうが断然多かったように思ったが、歓声は、日本人のソレとは比べ物にならないくらい、熱い・・・・、というか大きい。そのパワーに、なんだか、またニヤニヤしてしまった私だった。おまけに、私たちが座った後ろは、すべて韓国人だったこともあり、その歓声パワーをモロに体感できて、なかなか不思議な経験をしたような気がした。

 そして、キムヨナが優勝して、次のアイスダンスまでの休憩になった瞬間、私たちの後ろの韓国人一団はすばらしい早さで会場を後にしたせいか、私たちの周りはガラアキになってしまった。目当てのキムヨナ選手が優勝を見届けられれば、きっとそれでよかった、ということなのだろう。

 さて、私は実は、女子フリーよりも、アイスダンスの長年のファンゆえ、実際にアイスダンスを目の当たりにできるとあって、妙にワクワクしていた。 

 それにしても、女子フリーや男子フリーなどは、アジア人代活躍なのにたいし、なぜアイスダンスの分野には、アジア人がいないのか?、と、あらためて思わざるを得ないほど、女子フリーとアイスダンス選手の顔ぶれおよび、観客席の動向がとても異なっていて、これまた面白かった。

 アイスダンスには、終始一貫して、ひとりもアジア人選手がいないため、欧米の国旗がふられ続け、なかでも数組のフランス人ペアがいたこともあり、ようやくここはフランスだったか(笑)と、いった感じで、トリコロール国旗とフランス語での熱い声援を耳にするコトができた。

 全競技と表彰式が終了したあと、私はまたこれから友人宅で開催されているフェットに出かけるので、会場前で夫と待ち合わせ。“いつも”のBercyしかしらない夫も、本日のBercyに来て、まるで日本に来たのか?、というくらいたくさんの日本人の姿を目の当たりにして、驚いていた。

 これでも、女子フリーが終わった後に、子供連れの人などはさっさと帰っていったこともあり、かなり日本人比率は落ちたと思っていたのだが、夫からすると、ビックリな状態だったそうだ。

《もっと早く来れば、かわいいこがたくさんいたのに・・・》と、思わせぶりなことを言うと、ひどくガックリしたそぶりのオヤジだった。とにもかくにも、E嬢どの、こんな楽しい催し物に誘ってくれて、本当にありがとうございました。



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