ゼロの視点
DiaryINDEX|past|will
| 2007年08月22日(水) |
3 jours 3 euros |
« 3 jours 3 euros » (3日間3ユーロ) 、と銘打たれた、8月19〜21日の3日間、パリ市内の全映画館にて、すべての映画が3ユーロで鑑賞できるという、たいへんありがたいパリ市の企画。もちろん、《お得》な情報にはすぐに飛びつく私達夫婦も、ご多分に洩れず、万障を繰り合わせて、映画館へ突撃。1日2本ペースで3日、計6作品を鑑賞してきた。
1日目、8月19日日曜日は、以下の2本。
��« La fille coupée en deux (原題)/ Claude Chabrol監督/France/2006 »
��« Persépolis (原題)/Marjane Satrapi, Vincent Paronnaud 監督/ France /2005»
とりあえず、まあ、はずさないだろう的な作品を最初はトライ。3ユーロとはいえ、あまりにもつまらないと、時間をかえせ〜っ!!!!、といいたくなることもあるゆえ、用心、用心・・・・。シャブロルの作品のほうは、各シーンでプッと笑える台詞や、細かいシチュエーションなどを楽しませてもらった。殊に、世界中どこにでもいるであろう、《すけべじじい》という人種の仕草などは、笑えた。 « Pervers » という言葉を用いた評論が多いようだけれど、この言葉をあえてもちいる必要があるのか?、と、個人的に思った。ただ、すけべじじいでしょうが・・・・・。
ペルセポリスのほうは、イランにも行ったし、ペルセポリス自体にも行ったことあるし、映画のように、革命から戦争のゴタゴタで、フランスに亡命してきた知人らも何人かが、私の身近にいたことから、そういったことを復習する意味で、この映画を鑑賞した。ドライなユーモアが、重い内容に華を添えている。ラストになると、涙を拭いている観客がちらほら。
2日目、8月20日月曜日は、以下の2本。
��« Planet Terror –Grindhouse (原題) /Robert Rodriguez監督/ Etats-Unis/2007»
��« Le fils de l’épicier (原題) / Eric Guirado / France /2007 »
昨日、ペルセポリスを見るために並んでいた時、別の映画をみるために、隣に長蛇の列ができていた。好奇心で、何の映画のため?、と、思ってチェックすると、この《Planet Terror》だった・・・・。という理由だけで、どうせ3ユーロなんだから、と、突入してみたものの、すんげえツマラン、ツマラン、ツマラン。あまりにもツマラナイので、私が、機関銃をぶっ放したくなるほど(笑)。タランティーノも役者として出ていたけれど、だから、なんなの?、というレベル・・・・。もっと、気持ち悪く、もっと、怖いのなら、飽きないのだけれど、それもなし。
昨日の、シャブロル作品と同じく、リヨン地方を舞台としたもの。地域的には同じといえど、住む世界は全く違うことの面白さ。シャブロルのmondain でブルジョワ(それも、地方の大ブルジョワ)世界に対して、一家でなんとか凌いでいる食料雑貨店の息子の話。
日本と同様、山奥などの、《限界集落》についてはフランスでも深刻な問題。そんな集落などへ、この息子は病で倒れた父に代わって、トラックの移動店舗で、商品を売りさばいていく中で、色々と人生について学んでいく・・・、という話。画期的、とも一部ではいわれているほど、こういった家族や世界を見事にクローズアップした作品。階層というものが、確かに存在しているな・・・、と、あらためて実感。
3日目、8月21日火曜日は、以下の2本。
��« Naissance des pieuvres (原題) / Céline Sciamma 監督/ France / 2006 »
��« 2 days in Paris (原題)/ Julie Delpy 監督/ France / 2006 »
シンクロナイズド・スイミングをやっている少女達の話といってしまえば、それだけ?。ま、少女から大人になるまでの、ステップの公開とでもいおうか?。男の子らが、童貞を失うまでのコメディなどはたくさんあるが、これは、その女のこバージョンともいえる。個人的には、たいして目新しいものは見出せなかったけれど、男ばかりの環境で育ってきてしまった、単純な夫には、とても不可思議でかわいい世界だったとのこと。と、同時に、勿体ばかりつけ、男を挑発するだけして逃げる女としての基本がすでに、女のこに備わっているのを見て、夫はあっけにとられていた。ううーーーん、夫よ、大人になろうね・・・・。
で、3日間の映画三昧のトリとなったのは、ジュリーデルピーの映画。これには、終始笑いっぱなし。会話のテンポと、ところどころやりすぎのところはあるとしても、ディテールがかなり笑える。ピューリタンなアメリカ人の彼に対して、握手する感覚で、セックスしまくっているフランス♀、というカリカチュアが、いかにもありえる話なので、個人的に大爆笑。
《ちょっとフェラチオしただけよ、たいしたことないじゃない》等、サラッと言うあたりは、もう・・・(以下自粛)。あっちこちに、昔ヤッタ相手とか、付き合った男とかがたくさんいる不思議なフランス、というのを、アメリカ人の彼の目を通してクローズアップさせる。ま、とにかく、数分に一度は《CUL》な話。個人的には、この映画が、6本のうちで、一番のお気に入り(笑)。
以上、6作品、解説などもいっさい読まず、各映画についてほぼ情報を全く持たないまま、本能的に選んで楽しんできたが、とにかく、一番面白かったのは、映画を見る前に並んでいる時。並んでいる人の雰囲気を観察しているだけで、どんな映画なのか、うすうす読めてくるからだ。《Planet Terror》と《Le fils de l’Epicier》の平均的観客層は、言うまでもないが、明らかに違っており、平均年齢層までも大幅に違っていたのが、妙に面白かった・・・・。
|