ゼロの視点
DiaryINDEX|past|will
里帰り中の、旅行スケジュールを全部決めてしまった。久しぶりに時刻表を虱潰しに調べ、距離を推定し、観光する場所を想定し、6泊7日分のすべてのホテルをネットで予約。
しかし、ついこの間行ったつもりだった山陰旅行も、実はよく考えてみると、10年以上前のこと。それまでは、毎年のように、近畿・中国・四国・九州などを“ワイド周遊券”を使って、乃至はクルマで旅行していたが、さすがに記憶が薄れつつあることを痛感して、何か資料はないか?、と思っていたところで、昔の手帳を発見。
幸いなことに、その当時の全行程が書いてあったので、それをもとに、どこまで7日間で巡れるか?、と考え直す。それにしても、昔は元気だったのね・・・・、と20代の若かりし日を振り返りつつ、こうやって、10年以上のことも、どこかで昨日のように思い始めていることが、ある種の“ババア”になってしまったような気がして、ちょっと苦笑い。
よく高齢の方々が、戦争時代のことを、活き活きとまるで昨日のように語ったりして、そこで「でも今から随分まえのことですよね」等とつっこむと、ハッと我に返り、「ああ、ワタシも年をとってしまった・・・」なんて展開になるのと原理は一緒だな・・・、と思った。
そのくらい、毎日があっという間に過ぎていく。何をしても、しなくても、だ。恐ろしい。もう5月だし、気がついたら日本にいて、旅行している最中になっているのだろう。
さて、宿泊の予約をしているときに、ふと気になったことがあったので、夫に尋ねてみた。
私「寝起きすぐに、塩鮭等とご飯、それに味噌汁なんて食べられる?。」
夫「それだけは勘弁してくれ。本当に朝から、塩っ辛いものを食べるってことはどうしてもできないんだっ。」
私「でも、6泊中のうち一軒の宿は、まわりにレストランもなにもない山奥。だから朝ご飯を食べられなかったら、いつ次に昼食をとれるか検討がつかないところなの。」
夫「でも、どうしても駄目なんだ・・・・(涙目)。他の時間帯ならなんでも食べられるボク(確かに、腐りかけのものでもなんでも食べられる)でも、朝食は、パンにバター(タルティーヌ)と、コーヒー乃至はミルクティーじゃないと・・・。」
ああ、あんたもガイジンだったのね・・・、と。しょうがないので、宿泊予定の女将にメールしてみたら、なんとか朝食は“ガイジン用”にアレンジしてくれるとのことだった。ひとまず、ホッ。
夫は、大食いだ・・・・。そんなに食って大丈夫か?、というほど食べる。さて、大食いの日本男児は、すきっ腹を埋めるために、ご飯をたくさんおかわりする。でも、夫の食べ方はソレとは違う。そんなふうに、ご飯をお変わりするほど、食べることが出来ない。味がないのだ、そうだ・・・・・。
ゆえに、夫のすきっ腹を満たすためには、なんだかんだと“腹にタマルおかず”が必要になるわけで・・・・。きっと、山菜料理に、ご飯等というメニューだったら、彼には、ただの前菜になってしまうのだろう・・・・(汗)。
以前、日本に来たとき、蕎麦懐石なるものに出席した夫。でも直前になって嫌な予感がしたので、とりあえず懐石料理を食べる前に、吉野家に夫を連れて行き、牛丼の大盛りを食べさせておいたことがあった。予感的中で、その30分後の蕎麦懐石をぺロっと食べた夫・・・・。もし牛丼がなかったら、どうなっていたのだろう、と。
素材を味わって食べる・・・・、ということが出来ないのだろうか?!?!?!。
|