ハニワ在ル...はにわーる

 

 

腐っても - 2002年12月18日(水)

職場で八つ当たりされた。

デキる人の多い職場であるからして、
自分に腹立てたり落ち込んだりすることは多いけど、
モロに他人が悪いなどと思うことは珍しい。

しかも人間観察に疎く、他人の機嫌なんかには
まず気がつかないワタシがそう思ったのだからなお珍しい。

そう、自分に課せられたあまりの雑用に、
彼女のイライラはピークに達していたのである。多分。



ワタシの身分はバイトである。
採用にあたって面接を受けた時、今の上司は
「あなたより若くて才能がないと思われる人が正社員になって
あなたのやりたい仕事をするかもしれない、耐えられるか?」と訊いた。

その時のワタシは今の会社の正社員より才能があるなんて
そんな大それたこととても考えられなかったので、
「めっそーもない!」と答えたのではあるが。

同じバイトの立場だけど、
八つ当たりした彼女はそうじゃなかったのかもしれない。


世間でちやほやされるいい大学を出て。
ワタシよりも長くこの仕事をしててその分年上で。
なのに時給いくらで働いている。

「いつまでこんなことするんだろう…」という嘆きは重かった。


そういうプライドってなかなか捨てられない。

留年したときにワタシは全部捨てたつもりだったけど、
それでもなんかの拍子に、気持ちのすみっこで
腐ってもコクリツヨンダイ卒って思っちゃうもんな。



自分の外側がそんなことで自分を縛ったら
差別だと怒ってやればいいのだ。
でも、自分の内側がそんなことで自分を縛ったら
自分で解決するしかないのよ。


ただ。
あなたがいつも話を最後まで聞かずに、
受話器を投げて電話を切るおかげで、ワタシは耳が痛いのです。

…いくらあなたが高学歴でも、
そういうことなんじゃないでしょうか。



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