| 2006年01月18日(水) |
読書「オヤジ国憲法でいこう!」 そのほか2冊 |
「オヤジ国憲法でいこう!」 祖父江 慎 しりあがり寿 理論社 2005年
しりあがりさんイラストによるオヤジがくつろぐイラストのこの本はなんぞや。 「よりみちパンセ13」とあるから、シリーズモノ。そして理論社からでているし若い人向きなんだな、とわかる。 んで中を見ると「自分忘れのススメ」「個性は捨てるためにあるものである」「友達となじめないのはあたりまえである」「友達とは楽しく利用しあえばよい存在である」「幸せ」はこれを勘違いしている」「あまり気にしなくても親はすでに死んでいるのです」「過保護からの逃れ方」「お父さんは家族を守れません」・・おっと危ない全部の憲法を書いてしまいそうになります。
どうよ!これ!今までの教育方針を全部捨てて、ぶっちゃけ真実を書いちゃってるんだね。 自分の身は自分で守れ!ってことだね。悩みとか苦しみも気のせいにしてしまへ!という気もする。 単刀直入にいうと、他人に期待するな!てことでしょうね。ええ。きっと。 みんな他人に期待なんてしてない、って思てるでしょ。それが自分の中の平均値期待というのがあって、それすらも危ないんです。
だんだん、こうした現実を直視しよう〜てな気配が濃厚になってきました。 もちろん、教育の現場でも家庭でもにっちもさっちもいかない状況になってきたからなんでしょう。 でも場の空気の読めない人はまだ夢見がちにがんばっているのでしょうけど。
この間読んだ「理想の教室」もそうだけど、最近著しく、学校で教えてくれない教養とか哲学をなんとか若い人たちに伝えようと、続々刊行されている気配を感じる。 昔から、子ども、青少年のための本はあったのだけどいよいよなりふり構わない感じがします。でもこの楽しい本たちには欠点がある。
図書館の予算はどんどん締め付けられているだろうし、家庭でも塾にいかせて受験させるのに精一杯で、このような本まで手が回らないだろう。 そしてお子様方が図書館書店でこれを手にする確率ってどんなもんでしょうか。 本当に読んでほしい人たちの手元に届くチャンスが少ないということ。
そして、こういうものを読んで、抱えている困った事を解消できるのかもよくわかりません。 私はヤングだった頃は、やはり漫画や読書で、考え方の方向転換を図っていたつもりでしたが、 あと親がまったく夢見ない人たちだったんで、かなり夢見がちな私は日々矯正されていたと思う。 万一、親も夢見がちで世間知らずだったら、とんでもないことになっていたと思う。絶妙なバランスでできている。 だからやっぱりこれでよかったんだと思います。 甘っちょろい、砂糖菓子のようなことを言って子育てしているより絶対にいいと思います。 幽霊など架空のものを怖いという幼い子どもに対して、「生きている人間のがよっぽど怖いわ!」と言ってのけるそんな親で。
大人の建前、理想、自分たちや子どもに対する幻想。そういったものをかなぐり捨てちゃった本なんだね。 こんな風にダイレクトに書いてあったわけでないのですが・・。 本当にこんなことをダイレクトに知らししめないといけない世の中なんだな〜と恐ろしいと思いました。
他にも興味深いラインナップが続々。また読んでみよう「よりみちパンセ」 ---------- 「ヨコモレ通信」 辛酸なめ子 文芸春秋 2005年 ---------- 「誤読日記」 斎藤美奈子 朝日新聞社 2005年
その中でも含み笑いしたのはタレント本のコーナーで「東ギ秀キの永遠のおもちゃ箱」についてでしょうか。 先日、某所で彼(らしい人・・別に本人か確認をしたわけでないので、絶対とはいいきれないが、その時の様子を語ると、友人・知人は皆本人に違いないというので) をみかけたときの印象がそれは愉快だったので、彼のセルフイメージについてを読んだら、なんとなく納得してしまいました。
あと「グロテスク」も納得です。どうも後味がよくない読書体験ですが、いじめ願望が満たされる〜とあり、少し納得。私もいじめっこの性分は持ち合わせているのですが、こういう世界には係わりをもちたくないので、引き気味だったのでしょう。
場の空気を読めない奴がいじめられる。娘を持ったお受験ママは読みましょうとありますが 場の空気を読めない人は、自分を客観的に見る能力が著しく欠けていると思われるので、読書体験もあまり役立たない気がするのです。 そして現実の場でエラい目にあってしまって、途方にくれるのだとは思うのですが・・ 場の空気さえ読めたら、読書せずとも、わたっていけそうな気がします。 その能力がほしいですよね〜
読書ブログにも更新しました。
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