角田光代 文藝春秋 2004年
人間関係の悩み・・生きている限り、隠遁暮らしをしないかぎり、この悩みから解き放たれることはないのだろうとあきらめている。 実際、この本の主人公たちのようにずっと集団の、特に女性からの、変な周波に悩まされていた私には多いに共感できる。
ただ今は女性のいない職場で働いているので、その苦しみから逃れさせてもらっていて、そういう意味では楽なのかもしれない。 いや、これであの周波をもつ女性がいて、私を苦しめるならもうとっくに辞めているだろう。 改めて現在の職場を続けているのは、女性がいないことが大きいのだと今わかった。 女の敵は女。実際、女の園のよその部署は不協和音の噂が絶えないし・・こわや。
しかし、私はもう自ら学生時代勤め出したころのように、女性同士の人間関係に悩んだり、苦しんだりもしないと思う。 イヤな人とは付き合わない。もし付き合う必要がある場合でも、それはその時だけのことであり、私の一生に関わることはない、とわかっているから。 それと自分にとって大切なものが何かわかっていて、その場凌ぎの人間関係がどうであろうとかまわないという開き直りがあるからだと思う。 本当に毎日、イヤな人と顔を付き合わせることはどんなに苦痛かはわかっているけど、それが一生24時間続くものではないと身を持ってわかているから大丈夫だと思うのだ。
ただこの小夜子さんは自分の夫や姑のことも悩みの種だから、それは長い時間付き合わなくてはならない人だから苦痛そう。 それと自分の子どもが、自分と同じ道を辿っている焦りもあって、これもキツそう。 これはさすがに私も未経験だから、なんとも言えないなあ。本当に苦痛そう。未経験の人間関係の苦痛を味わうかどうかはわからないから、考えないけど(笑)
それでも、物語のラストも私とは違った意味で、悩み苦しみ抜いている小夜子さんも、抜け出した感があって、希望がもてる。 いい出会いもあれば、悪い出会いもある。それだけのことなんだな、とも。 あと80年代の文化が出てくるのもちょっと楽しかった。
そういえば「グッドラックららばい」の物語ラストで出てくる高校生はいじめられた高校生が「僕のいじめられ日記」を学校祭で全員実名で発表したいと宣言し、その結果学校中の誰も近づかなくなったという〜というくだりがあるのだが、その彼は21歳年上愛人がいるから、学校の友達なんてどうでもよかったのだ。高校生にして、21歳年上の愛人がいるってそれだけでもう別世界旅行だわ。 その世界がダメなら違う世界をつくる。やはりこれが生き延びる方法なんではないかと思う。 でも、その別世界を探すのもまた難しいのだけど・・・ ----------------------------------
「電車男」中野独人 新潮社 2004年も読んでみた。 おおまかなあらすじしっていたので期待してなかたのだけど、実際に読んだら、なんと感動していたのです。 感動といっていいですね。いい話だな〜って。 映画化されるみたいですが、見たくなってしまいました。
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