| 2004年03月29日(月) |
読書「号泣する準備はできていた」歯止め!! |
江國香織の短編小説集。さっくりと読む。
どこかで見たようなお話が多いと感じることが正しいのかなあ・・ でも江國さんにしてはベタで違和感があったり、 だからどうしたの?とオチを求めてしまうのをグっと堪える話が嫌だったり・・ 私は小説を読むのが苦手だと思うのはこんなとき。
女性同士の愛を描いた作品が特に印象に残るのは 男女の愛がそれこそ限界ぎりぎりなのかな、とも思って、半ば満足するのをあきらめかけていた。 ところがどっこい最後にやられましたよ。
「そこなう」 この中で語られている「歯止め」「だらしない」という言葉のモチーフがとてもよかった。 不倫の果てに掴み取った真実の愛に不安を感じるという設定とかは珍しくもないと思うんだけど そのやり取りで書かれている「歯止め」。 「いつか二人で一緒に〜」と将来の夢を語り合いながら、「歯止め」が必要で その将来の夢が叶ったときの恐怖感とかよくわかる気がした。 その他「うはうは」「性懲りもなく」も登場人物がいう怖い感じが効いている。 面白いなあと思いました。
「歯止め」これはいい言葉だ。 恋愛における歯止め。 なくてはならないものだと思う。
この話の人物たちの「歯止め」はあまり誉められたやり方ではないけど だからこそ人間的なのかもしれない。
私も太古の昔に歯止めを思いっきりかけてしまったために 自分ではもう無意識に歯止めっぱなしなのかもしれない。 それがいつか催眠術が解けるように、なくなってしまったらどうしようか とありもしない歯止めにおびえたりします。 歯止めが必要になってから考えたほうがいいと思うけど・・・自戒
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