だから猫が飼いたいのに・・

2004年02月16日(月) 読書「半身」

サラ・ウォーターズ 東京創元社

この本は昨年の夏に読んだのですけど、簡単にいって肩透かしで期待外れだったので日記にもかかなかった。
では今、何故書くかというと、本の検索をしていたら「ブック・レビューガイド」という頁トップで
マスコミがもっとも注目しているランキングでベスト5にランクインしていたのをきっかけに、
さらにリンクを辿ったり調べていくと、「このミステリーがすごい」で海外部門で堂々一位に輝いていたり
していたと知って驚いたからだ。「え〜これが1位なの・・・」と。
元より特別なミステリ好きではないので、「このミステリーがすごい」というのを参考にしたこともないんだけど。
きっと私には参考にならないんだとわかりました。

この本を買った経緯の方がミステリーかも。
BK1でとある本を購入しようとして、検索していたら何故かこの本が出てきて、
表紙が、クリベッリなんだもん。一瞬手が止まってしまい、なんだか興味惹かれたのでついでに買ってみたのです。

確かに、この当時のイギリスの風俗、刑務所とか、嫁き後れた裕福な家庭の女子の心持など
しつこいくらいに丹念にかいてあって、この時代が好きとか、興味有る人にはツボかもしれないし
読むべきところはあったけど(本当に陰鬱になりそうな、夏に読むとうっすらと寒そうでよかったです)
けど、1位というからにはミステリーとして、驚かされたいと期待してしまうには
あまりにも弱い結末なんじゃないかな、っと。
でも、こういう小説や、小説でなくても他の媒体でも見なれていない人には
「おお!」という新鮮な驚きがあるかもしれないなあ。

映画「マッチスティックメン」を見て、どんでん返しがどんでん返しに思えない人は私の仲間かもしれないねえ。
漫画や映画に触れていない読み手の方が素直に驚けるかもなあ。
てゆーか1位という順位の認識が違うのかもしれないけど・・・
書評も詳しく読んでいないから、なんともいえないけど、とにかく新鮮さは無いと思いましたよ。後味悪いし・・。
それなら佐藤賢一の「王妃の離婚」(最近読んだ)のラストの方が予想できても、後味よいし、気持よかった気がするなあ。
佐藤賢一氏、まだ2冊しか読んでいないけど、どちらもよかったからもっと読みたいな。

辛口な「半身」の評になってしまったけど、期待をしすぎなかったら謎めいた美しき霊媒師に
翻弄されてみるのも楽しいかも。
やくだった部分もあるしね。↓
「用心してください。囚人と接する時は・・例えば持ち物だ。女達の多くはスリだった。
その目の前に懐中時計やハンカチーフをちらつかせたりすれば、
悪癖に誘いをかけることになる。だからそのような女達の目に触れさせてはいけない。
ちょうど、家で指輪や装身具を目につかない場所にしまって、使用人の出来心を誘わないのと同じだ」
「半身」サラ・ウォーターズ 東京創元社 28頁より


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